ども、駅弁好きな岡田達也です。



地方公演で旅に行く。
黙って座席に座って目的地を目指す、という人もいるだろう。
だが、僕は移動を楽しむ。
そのための必需品として必ず駅弁を購入する。
(もちろんビールも欠かさない)
(あ、タカラ缶酎ハイも欠かさない)
(あ、ハイボールも欠かさない)
(あ、つまみの崎陽軒のシュウマイも欠かさない)
(あ、固くてスプーンが折れてしまうスジャータのアイスも欠かさない)
(あ、それを溶かすホットコーヒーも欠かさない)
(あ、それでも足りなければ普段は買わない『じゃがりこ』も欠かさない)

話が大きく逸れた。

とにかく駅弁を買うのだ。
そして僕の中でのルールがある。
絶対のルールだ。
暗黙のルールだ。
ルール無用のルールだ。

話を混ぜ返している場合ではない。

それは
「必ず、東京駅を、発車してから、開封する」
ということ。

東京駅にいる最中に駅弁を開けるなんてもったいない!
それは駅弁に対して失礼な行為だ。
駅弁は走っている車内で食べてこそ最も輝く。
最も美味に感じられる。
かれらの存在価値が高まる。

そう信じている。

* * * * *

その、自分で決めたルールをガン無視しているようで心苦しいが、年に一度、僕はその決まりを破る。
京王百貨店の『元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』のときだ。
http://info.keionet.com/shinjuku/ekiben/index.html

僕は、毎年、参加する。
向こうが望んでなくても顔を出す。
電車に乗ってるわけでもないのに。

そして今年もその季節がやってきた。

単刀直入に書く。
今年のナンバー1は
東北本線 郡山駅
ふくしま『豚の醍醐味』だ。

僕は写真を撮るのが下手なのでよくわからないかもしれないが、目を見開いて見て欲しい。



左から
豚肉のしぐれ煮
豚角煮
豚味噌漬けの炙り焼
豚味噌そぼろ
炙りベーコン

以上の5種類が温かいごはんの上に散りばめられている。
す、素晴らしい!
僕の好物ばかりだ!
コレを食べたら豚になりそうだ!
それほど充実している豚三昧な弁当だった。
大満足である。

ただ、問題は……
僕が直感でその弁当を選び、それしか食べていない、という点である。

……
……
それでナンバー1と言われても、それしか食べていないのだから、当たり前の1位である。

だが、信じてほしい。
怒らないでほしい。
美味かったのだ!
誰がなんと言おうと!
本当なのだよ!

「鳥取の狼少年」の異名をとる僕だが、ここだけは本当なのだ。

熱くなってしまった。
僕の駅弁に対する愛情は演劇に対する愛情と双璧だ。
(……それが並列なのは大丈夫なのか?)

さあ!
東京近郊にお住まいの方、是非、挑戦していただきたい。
僕が京王百貨店の中で「うまい、うまい」を連発して食べた弁当を。
新幹線が動いてないのに食べた弁当を。
これで口に合わなければ郡山駅に文句を言ってくれ!



では、また。