ども、根性が曲がっている岡田達也です。



「カーブ」
利き腕と反対側へ曲がりながら落ちていく球種。

僕が子供の頃はポピュラーな変化球だった。
どんなピッチャーでもストレートの次にマスターするのはカーブだった。
特に江川投手のカーブは印象深い。
相手のバットがクルクル回る。

僕も学生時代にカーブをマスターしようとやっきになった。
(もちろん遊びで)
しかし上手く曲がらず、結果マスターしたのはなぜかシュート(カーブとは真逆に曲がっていく球)だった。
よほど不器用なのか、精神がひねくれているのだろう。

* * * * *

カーブは「曲がる」ものだ。
だから『曲がるカーブ』というタイトルを見たとき、よほどの急角度で曲がるんだろうか?
だとすると客席にいる自分にはキャッチできないような作品なのか?
(カーブのキレが鋭いとキャッチャーが取れなかったりするのですよ)
まさかとは思うが江川卓氏がサプライズで登場するのだろうか?
など、要らん憶測をしていた。

クロムモリブデン
『曲がるカーブ』を観てきた。
http://crome.jp/stage/curve.html

ははぁ。
なるほど。
曲がってるものが曲がるとストレートになるのか。

いつものクロムより、よりわかりやすく、より笑いのテイストも多く、パフォーマンスもストレートに力強く、魅せてくれた。

言い換えれば今までの「一捻り、二捻り」の部分が少なくなっている印象。
おそらくは作・演出の青木さんの思惑なんだろうけど、そのように、作風を意図的に変化させているのだろう。

驚いたのは、劇団結成25周年にして初めて舞台上のセットに扉を出したそうだ。
そして、出してみたは良いが「ドアってどうやって使うんだ?」と青木さんが悩んでいたという。
なんてこった。
ドアなんて、開けて締めて、出て入って、としか使わないものなのに。
でも、それこそが、クロムらしくていい。

いつもは色もの的なキャラが存在するのが常だったけど今回はいない。
だからこそ、よりチームプレイで物語を転がしている印象がある。

あれだけ痩せていた森下くんやチヒロくんの肉体に丸みが足されてきたのは、彼らもおじさんになってきた証拠。
そしてそれこそが俳優さんとして脂が乗ってきているしるし。
そんなかれらのチームプレイ、楽しめると思うので、興味ある方は是非。

あ。
もうひとつ。
くぼかんの衣裳を着た姿に「ブラボー!」と声をかけたくなってしまった。
なんてことはない衣裳なのに。
いろんな意味でフィットしすぎだ。



では、また。



追伸

予約、始まってますよ!


劇団東京フェスティバル
『幸福な職場』

【作・演出】 
きたむらけんじ

【キャスト】
岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
菊地均也

桑江咲菜
土屋史子

滝寛式
朝倉伸二

【公演日程】
2/5(水)19:30
2/6(木)15:00 19:30
2/7(金)19:30
2/8(土)14:00 18:00
2/9(日)14:00
2/10(月)19:30
2/11(祝)13:00 17:00
2/12(水)14:00

【会場】
下北沢駅前劇場

【料金】 
4500円(全席指定)

【岡田達也専用予約フォーム】
https://ticket.corich.jp/apply/50840/003/

【劇団HP】
http://www.tokyofestival.com/