ども、心の中でニヤついた岡田達也です。



細見大輔がふざけまくる……
いや、細見大輔が人をおちょくる……
いや、細見大輔が遊びまくる……
まちがえた
細見大輔が率いるナ・ポリプロピレンプロデュース『ナツメ』の稽古場に顔を出した。

稽古場に顔を出した。

本当なら「陣中見舞い」のニュアンスで顔を見せに行きたかった。
しかし、それとは懸け離れた、本当に稽古するために顔を出すことにした。

出さざるを得なかった。


彼からオファーがあったとき、僕の記憶が正しければ「日替わりゲストでチョロッと」というニュアンスだったと思う。
しかし渡された台本には6ページに渡って日替わりゲストのセリフが書き込まれているではないか!

……
……

おいおい。
なんだ、これ?
普通に登場人物じゃねーか!

僕は細見にメールした。
「……ちょっとセリフが多いんですけど」
返信はあっさりしたものだった。
「すみません。よろしくお願いします」

さすがだ。
昔から知能犯だと思ってはいたが、完全にヤツの術中にはめられている。

僕はセリフを半ば強引にセリフを叩き込み稽古場に行った。

* * * * *

陰山泰さん。

ご存じの方も多いだろう。
元・遊◎機械/全自動シアターの俳優さん。
低音ボイスを響かせ、キレッキレのダンスを披露し、スッと呼吸を外す、ダインディな俳優さん。
今年が最後になる『ア・ラ・カ・ル・ト』での泰さんの活躍を毎年どれだけ楽しみにしていたことか。
(残念ながら今の形態になってから泰さんは出演はしていないが)

数年前に、ご縁があって知り合いにはなった。
だが、顔見知りにはなったものの共演経験は無いままだった。


昨日。
日替わりゲストのシーンの稽古が始まった。
目の前で泰さんがしゃべっていた。

あ。
泰さんと会話している。

……
……

う、うれしーーーーー!!!!!
何の気無しに稽古を始めたら、とんでもない宝の山にぶつかった!

憧れの俳優さんと、また一人、共演できた。
いやー、続けてるっていうのは苦しいことが多いけど、たまにはこんなご褒美もあるんだ。

* * * * *

細見よ。
この出番の多さに文句の一つも言ってやりたいところだが、今回だけは勘弁してやる。
今回だけだぞ。


……誘ってくれてありがとうね。



では、また。