ども、適正価格にうるさい岡田達也です。
先日終わったリーディング公演の裏話。
この企画を僕にふっかけたのは劇団OBの今井義博氏。
何だかんだと説得されて、重い腰を持ち上げた。
僕は基本的に「自分から何か仕掛けて動く」というタイプではないので、よくぞ引き受けたとも思う。
ただ、そんな僕でも、うっすら、ぼんやり、基本形だけが頭の中に浮かんだ。
トータルで60分
料金は1000円
中身も何も決まっていない時点で、これだけはしっかりとイメージできた。
要は「僕自身が好きな尺(長さ)」であり「この値段なら安い」と思ってもらえるだろう、という判断である。
* * * * *
アル中の僕は毎夜、飲み歩く。
もちろん行き付けのお店にも行くし、初めての店にも飛び込む。
ネットでリサーチもするし、飲み仲間から情報収集もする。
それでも、そこまで頑張っても、ハズレるときはハズレる。
その判断基準はただ一つ。
コストパフォーマンスが高いか低いか、に尽きる。
例えば4000円ぶん飲む。
僕にしてみればその金額はかなり高い。
だが、それに見合う料理とお酒を頂けるのなら文句はない。
「4000円なのにこれかよ」というガッカリ感を持つのが一番辛い。
逆に2000円でも「料理はまずいわ、何の酒だかわからんわ」ではダメだ。
2000円で頑張っているなー、と思わせてくれる何かがないと。
そんなお店をさがしてフラフラするので、よくハズレも引くのだけど。
それでも、その分、アタリも知っている。
居酒屋評論家としての自負がある。
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結局、公演自体のチケット代金は周囲の説得により1500円に落ち着いた。
(正直1000円でやっていたら必要経費だけですべてが飛んでいた。数字に疎い自分のバカさ加減が丸出しである。説得されて良かった)
それが高いと思うか安いと思うかはサービスを受ける側の判断になるのだけど、店長としてはこの長さ、この値段で提供できたのは「ちょっと頑張れたのではないか」という自負がある。
ま、その答えは次回を開催してみなければわからないのだけど……。
流行りの店を作るのは一筋縄ではいかないものだ。
でも、機会があるなら、もう一度開店してみたいと思う。
せっかくノウハウを手に入れたのだから。
もちろん、「これなら安い」と思ってもらえるコスパの良いお店を。
では、また。