ども、追加の追加の岡田達也です。



3日前の日記の続き。
続きだけ書こうかと思ったけど、間が空いてしまったので全文掲載です。

そしてその後ろにリーディングの追加公演のお知らせがあります。
チェックしてくださいませ。

* * * * *

とある俳優さんと話していたときのこと。
その子はまだ若く、演劇の世界に身をおいて3年ほどらしい。
その子が言った。
「自分の芝居を褒められたい」と。

なるほど。
その気持ちは痛いほどわかる。

ま、ここから先は、俳優業に興味のない人にとってどうでも良い話なので読み流してほしい

キャラメルボックスの親分である演出の成井さんは、一昔前まで、それはそれは怖い演出家だった。
そのプレッシャーに耐えられずやめた者もいる。
上や下から血を流した者もいる。
かく言う僕も、稽古場にむかうたび「あー、死なない程度に交通事故にあわないかなー」と本気で思っていたくらいで。
それほどまでに稽古というのは追い詰められる作業だ。

「怒られることが好き」という人はあまりいないだろう。
よほどの精神力の持ち主か、桁外れのドMか……。
そうでなければ怒られるなんて遠慮しておきたいと思うのが普通だ。
だから、僕も、いつしかそう考えるようになり「どのようにすれば怒られないで済むのか?」に心血を注ぐようになった。

キャリアを重ね、ある程度、成井さんが求めるセリフのスピードやら、言い回しやら、強弱やらを獲得した(あくまでも自己採点なので、できた“つもり”ではあるが)。
そうなると「てめぇの芝居はな!」なんてことは言われなくなる。
だから、安心する。
まるで、自分が、及第点を取れた生徒のような、怒られない存在に感じられホッとする。

だが。
それは、言い換えれば毒にも薬にもならない、つまらない俳優の出来上がりだった。

そんな公演がいくつか続いて、僕はある不安を感じた。
「成井さんには怒られなくなったのに、お客さんとの温度差を感じるのはなぜだろう?」と。

「お客さんとの温度差」なんて、ちょっと遠回しな言い方でごまかしてはみたが、要は「お客さんに何も期待されていないのでは?」という不安を肌で感じたのだ。

西川・足長さんも、おうみ・やたろう先輩も、たかやん先輩も、いまいくんも、大森さんも、坂口さんも、ももこちゃんも、僕から見たら、お客さんとの呼吸が成立している。
需要と供給が一致している。
「この人たちは、必ず、自分の期待に応えてくれる。なんなら、それ以上の結果を見せてくれる」
と、お客さんに思わせる仕事を、いつでもやっているのだ。
だから、お客さんは彼らに期待する。
ネクストの打席を求める。
そこに温度差は無い。

演劇の世界にに身を置いている人間として、そんなに幸せなことがあるだろうか?

そこで、考えた。
僕と先輩たちは何が違うのだろうと。

ここから先は、あくまでも僕の勝手な推測である。

今、挙げた先輩たちも成井さんにほめられることはまずない。
ほったらかしか、あるいは怒られるか、そのどちらかだ。

だけど。

彼らは、ほめられることを目的としいるわけではないのだ。
見ているのは、もっと先。
「この芝居を面白くするためには何をすべきか?」
その一点だけを見て走っている。
だから、演出家の賛辞の言葉など必要としていない。
だって、結果を出せば、必ずお客さんがほめてくれるのだから。

ざっくりまとめると……。
努力を重ねていれば、側にいる人間が必ず認めてくれる。
「あいつはよくやっている」とほめてくれる。
それを重ねていけば、いつか、お客さんにも伝わり、お客さんがほめてくれるようになる。
その道のりは平坦なものじゃない。
ただセリフを吐くだけなら誰にだってできる。
何かを削り、何かが表現し、何かを獲得できた者だけが、その賞賛に値する。
きっと、どんな世界でも共通していることだと思うけど。

まずは、側にいる人間にほめられるようになること。
そして、お客さんにほめられるようになること。
「ほめられたい」と思うだけなら誰にだってできる。
その努力をいかにして行うか? 
その、永遠とも言える課題の答えを模索していくのが俳優業なのだ。
その答えが何なのか、それは僕にもわからない。
だけど、それに気付いたら怒られることの嫌さが、少しだけやわらいだ。

そして、ほんのちょっぴりだけど、お客さんとの距離が縮まってきたような気がした。


グダグダと長文を書いたけど……

結局のところ僕だって「ほめられてー!誰かオレをほめてー!」と思うわけです。

* * * * *

追加公演のお知らせです。


岡田達也・岡田さつきリーディング公演
『LOVE』~あなたに逢いたい~

●タイムテーブル
12/14(土) 20時
※開場は開演の30分前です。

●場所 スタジオニンバス(キャラメルボックス稽古場)

●料金 1,500円(全席自由席)

●上演時間 60分(予定)

会場は土足厳禁です。ご入場時に靴袋をお配りしますので、ブーツなどはできるだけお避けください。
当日は、ご来場順にご入場いただきます。

●追加ステージ前売り開始
12月6日(金)18時より

●予約フォーム
http://www.caramelbox.com/s/wokada/

●お問い合せ
t.s.w.okada@gmail.com
電話でのお問い合わせはご遠慮ください。

・今回は中学生以上の方の入場に限らせてください。


たくさんの方に聴いていただけたら幸いです。
ご予約をお待ちしています。

* * * * * 



では、また。



告知

『達也汁』の販売再開について。

以下、予約からの流れです。
必ず最後までお読みください。

<価格>
「達也汁」1,500円+送料100円=1,600円
※振込手数料はご負担ください。

<お申し込み受付期間>
11月30日(日)24時まで

<お申し込み方法>
「達也汁」ご希望の方は、下記(1)~(7)を明記の上、
tatsuyajiru★lemonlive.net(お手数ですが★を@に変更してください。迷惑メール対策です。ご理解を)宛にお申し込みお願いいたします。

(1)お名前
(2)フリガナ
(3)郵便番号
(4)ご住所
(5)電話番号
(6)メールアドレス
(7)冊数

<お申し込み後の流れ>
(1)5日以内に、振込先を明記した予約完了メールをお送りいたします。
(2)お手数ですが、12月5日(木)までにご入金手続きをお願いいたします。
(3)期日までにご入金が確認できない場合は自動的にキャンセルとさせてい ただきます。
(4)商品到着は12月10日(火)頃より順次発送させていただきます。

<注意事項>
●tatsuyajiruアドレスからの返信メールを受信可能に設定お願いします。
 拒否設定のままですと、予約完了メールをお送りできませんので、ご注意ください。

●5日以内に返信メールが届かない場合は、メール不着の可能性がございます。
 恐れ入りますが、再度お申し込みをお願いいたします。

●ご入金後、1月10日(金)を過ぎても商品が届かない場合は、
 恐れ入りますが、tatsuyajiruアドレスまでにご連絡お願いいたします。


以上、ご了承の上、お申し込みください。