ども、お茶漬け好きな岡田達也です。



「行儀が悪い」という方もいるが、僕はお茶漬けが大好きだ。
どんなにお腹いっぱいになっても、お茶漬けなら「もう一杯だけ食べようかな」という気になる。

ただし、何でも良いというわけではない。
好みがある。

「冷やごはんに熱いお茶」の組み合わせが人気が高いらしいが、僕の場合は「熱いごはんに熱いお茶」で決まりだ。
あっつあつを、ヤケドしそうになりながら、いや実際は喉の奥を焼きながら流し込むのだ。

具材は何でも良い。
あっても無くても。
漬け物だけでも、わさびを溶かしても、鮭をほぐしてでも、何でも良い。

ただし。
できることなら。
『永谷園』ののり茶漬けがあれば何も言うことはない。

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他じゃダメだ。
のり茶漬けだ。
しかも永谷園。

これが最高の幸せだ。

* * * * *

実家に帰ると嬉しいことが一つ。
わりといつでもジャーの中に温かいごはんがある。

つまり、いつだってお茶漬けし放題の状態なのだ。

これは幸せだ。
東京の我が家では、米を炊くなんて「ここぞ!」というときだけなので
(どんなときだ?)
常時ごはんがあるなんて幸せ以外の何ものでもない。

* * * * *

僕の父親の隆夫さんもお茶漬けが好きだ。
だから実家には常にお茶漬けの素が置いてある。

数年前まで永谷園ののり茶漬けが置いてあった。
ところが……。
去年帰省したとき、同じ永谷園だが梅茶漬けと鮭茶漬けになっていたのだ。
おや?
なぜ梅と鮭になった?
台所を管理している母親に訊いた。

「違うのよ。私が買ったんじゃなくてお父さんが買ってきたの。でもね、普通の(のり茶漬けのこと)が一番美味しいよね」

さすが僕の母親だ。
よく理解している。
僕は言った。

「そうだよ。お父さんに言っておいてよ。やっぱりのり茶漬けが一番美味しいからそれにしなって」

* * * * *

実家での楽しみはお茶漬けだ。
早速、台所の棚からお茶漬けの素を取り出した。

……
……
なんてこった。

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もはや永谷園でも何でもないメーカーのものになっているではないか!

思わず母親に言ってしまった。
「あれ?永谷園じゃないの?」
母は困った顔で
「そうなのよ。お父さんとスーパーに行って「コレよコレ!達也が好きなのはコレね!」って見せたんだけどね。なんか違うの買って来ちゃうのよ」

おぉ!
お母さん、そこまでしてくれたのか!
嬉しいではないか!

こうなったら断固父親に抗議しなくては。
トイレから出てきた父親に食って掛かった。
「お父さん、永谷園ののり茶漬けにしろってお母さんに言われたでしょ?」

父親は素知らぬ顔で
「え?そんなこと言われたかいな?」
とおとぼけモードである。

母親が怒った。
「ジャスコの売り場で言ったわよ!」

ついつい僕も畳みかけてしまった。
「だから梅も鮭も他のメーカーもダメだって!」

すると……
「でも『白子のり』だってブランドだで!有名だで!」
すごい角度から逆ギレしてきた。

さらに……
「永谷園は高いだ!白子のりの倍の値段する!いけらーせん!(ダメだ、の意)」
追い詰められた人間というのは意外な力を発揮する。

場の空気が張り付いた。

そんな時間が何秒間過ぎただろう?

「……まぁ、あれ(永谷園ののり茶漬け)がうまいわな。今度はあれ買うか」

一件落着である。



では、また。