ども、台風一過な空を眺めて満足な岡田達也です。



昨日、稽古に向かう時間、最悪の天気だった。
台風18号の影響による突風と大雨。

突風と大雨。
瞬時に吹く強い風と大量の雨。
そう繰り返して書いてしまいたくなるほど強烈だった。

家を出て傘を差そうとしたのだが、目の前で通行人の傘が風に煽られ骨が逆さまになり、その人自身が飛ばされそうになっているのを見て諦めた。
常々、骨が逆さになるのは見ている分には面白い構図だと思っていたが
(いつかバチが当たるぞ)
自分の傘がそうなるのは勘弁して欲しい。

傘は諦めた。
だが。
叩きつけるような大雨だ。
昔、キャラメルボックスに入団した当時「お前はカッパに似ている」と評判になり、「カッパくん」と呼ばれていた時期もある自分だが、残念ながらカッパは所有していない。

もちろん自家用ヘリで稽古場まで直接向かえば濡れずに済むという手段も考えたが、飛行機の欠航具合を見ているとどうやら空を飛べる状況でもなさそうだ。
諦めるとしよう。

もちろんタクシーを呼んで稽古場まで運んでもらうという手段も考えたのだが、たまたま手元に現金が無かった。
「カードで支払えばいいじゃないか」という意見もあろう。
だが僕の母親はカードでの支払いを極端に嫌う人間だ。
そんな人に育てられたのだからタクシーでカードなど論外だ。
諦めるとしよう。

仕方がないので、濡れても良いように、そして衣服や靴にできるだけ影響が少なくなるよう、Tシャツ、短パン、サンダルという格好で雨の中を突っ切った。
庶民の僕が唯一できる対処法だった。

* * * * *

稽古を終え建物の外に出てみるといきなり空気が違う。
あれ?
さ、寒い!
肌寒いぞ!
転球さんと「確実に季節が変わりましたね」という話をしながら駅に向かった。


そうだよな。
鳥取は毎年、台風が通過する土地だった。
子供の頃から何度も避難勧告を受け、小学校の体育館に避難した。
そして台風が行ってしまうと、二十世紀梨の収穫が始まった。
それが僕にとっての秋の始まりの合図だった。

久しぶりに台風一過で秋を感じた。

余談だが……
オフコースの『秋の気配』、好きだったなー。

* * * * *

外の空気は涼しいが、実に暑苦しい芝居が出来上がりつつある。
舞台の上の汗の量は、昨日の雨に負けてないかもしれない。
初日まであと10日。
無休で頑張ろう。



では、また。



追伸

明日の日記、お休みします。