ども、「台風一過」は「台風一家」だと思っていた岡田達也です。



いやいや。
もちろん子供の頃のお話。
だけど真剣にそう思っていた。

ニュース番組などで「たいふういっか」という言葉が出てくると
「なぜ台風の家族の話をするのだろう?そもそも台風の家族とはなんぞや?」
と悩んだものだ。

高校生ぐらいでは正しい言葉を認識していたので良かったが、あのまま大人になっていたら多くの人に笑いをもたらしていたことだろう。

* * * * *

今でもあるのだろうか?
僕が小学生時代、いくつかの予防接種を受けていた。
注射嫌いの僕でも、予防接種の大切さは分かる。
泣く泣く注射を受け入れていた。

一つは「日本脳炎」である。
字の如くウイルス性の脳炎で、死に至る可能性もある病気だそうだ。

これを、僕は、誰に教えられたわけでもなく、勝手に「日本の応援」だと思っていた。

自分で勘違いしておいて言うのもなんだが「日本の応援」とはどんな病気なのだろう?
あまりにもシュールで笑える。

中学に上がる前には正しい言葉を認識していたので良かったが、どうして周りの人間は「にほんのうえん」ではなく「にほんのおうえん」と発音する自分に気付いてくれなかったのだろう?
助かった。

* * * * *

予防接種ではないが「ツベルクリン」という結核感染を調べる注射があった。
これも小学生時代、定期的に学校で打たれた。

もう一度言う。
「ツベルクリン」である。

これを、僕は、誰に教えられたわけでもなく、勝手に「滑る栗ん」だと思っていた。

自分で勘違いしておいて言うのもなんだが「滑る栗」とはなんぞや?である。
さらに最後に引っ付いている「ん」はどういう意味合いなのだ?
シュールにもほどがある。

これも早い段階で一音目が「す」ではなく「つ」だということに気付いたので大事にならなくて済んだ。

* * * * *

しかしこう振り返ってみると、子供時代の僕は耳か脳がやられていた可能性が高い。
耳も脳も立ち直って本当に良かった。
(ひょっとするとそう思っているのは自分だけで、脳も耳もよりやられている可能性もあるが……)


今、外の様子を眺めながらそんなことを思い出した。
台風、はやく一過してくれないだろうか……。
稽古に行くの大変だ、こりゃ。

みなさんもお気をつけて。



では、また。