ども、夏の終わりを感じたり感じなかったりの岡田達也です。
本日『雨と夢のあとに』、名古屋の地で大千秋楽を迎える。
6月の終わりに稽古を始めたはずだ。
それなのに気が付きゃ暦は今日で9月だという。
早い。
早すぎる。
過ぎていく時間を早く感じられるというのは、きっと充実した時間を過ごせている証拠なのだろうが、果たしてこんなスピードで人生が進んでいって良いのだろうか?
このままでは、僕はあっという間に200歳になってしまう。
(オマエ、いくつまで生きるつもりなんだ?)
まぁ、いい。
生き急ぐ代わりに、たくさんの記憶に残りたいものだ。
* * * * *
そういえば。
いつだって舞台に立つ楽しさより、恐怖や不安の割合が多い僕は、公演が早く終わることを祈っているような野郎だ。
そんな自分がこのお芝居の初演のとき、初めて「あぁ、この夏が終わらなければいいのにな……」と思った。
座組が柔らかいメンバーであったこと、久松さんと楠見さんという超強力な助っ人に甘えられたこと。。
そして何より、娘のこと。
何もかもが相まって「終わりたくない!」なんて、自分らしくないことを思っていた。
でも、それはきっと、終わりがあるからの刹那なんだろう。
本人に直接訊くのも照れ臭いので訊いてないが、今の大内厚雄もあの時の自分と同じ気持ちなのかな?なんて想像する。
ひょっとすると、早すぎる時間を逆恨みできるなんて、幸せなことなのかもしれない。
* * * * *
多くのメンバーは明日から『ケンジ先生』の稽古へ行く。
僕は『鹿殺し』さんのお世話になる。
きっとその稽古中にはTシャツとサンダルじゃなくなるんだろう。
でもでも、まずは今日、僕らの夏をちゃんと終わらせてこよう。
では、また。