ども、人間国宝に選ばれる日も近いと思われる岡田達也です。



大阪公演の最中。
楽屋にて。

開場時間になり、みんな鏡に向かってメイクを始めていた。
まぁ、メイクを施したからと言ってジョニー・ディップになれるわけではない。
しかし僕のようなどす黒い顔色の人間は、メイクをしなければ、お客さんに「オマエ確実に肝臓を病んでるだろ!」という印象しか残せないため、ファンデーションを塗る。
厚さ役3㎝ほどファンデーションを塗りたくり、皮膚呼吸が止まり、顔が「やや」息苦しいと感じられ、素顔が見えなくなり、佐藤蛾次郎さんみたくなってきたら完成だ。

次にヘアセット。

今回は宣言通りリーゼントを通している。
横浜銀蝿のような形ではない。
あれ、パーマがかかっているからラクチンで作れる。
こちとらストレートなままの髪の毛を立てようとしているのだ。
これはちょっちゃそっとのことでは立たない。
“気合い”と“ヘアスプレー”を十二分に髪の毛に注入しなければ3分と保たないだろう。


衣裳部さんがいつも用意してくれるのはこれ。

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花王の『ケープ』

適度に固まり使い勝手がよい。

だが。
僕のリーゼントはこの程度のホールドでは意味がない。
そこで僕が使用しているのは……
史上最強のスプレーと名高いこちら。

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イリヤコスメティックスの『スパイキー』

こいつは本当の意味でハードだ。
もはやヘアスプレーではなく“ボンド”と言っても良い。
一説ではステージで激しく踊るダンサーのために開発された、という噂すらある。
当然のことだが素人さんは手を出さない方が良い。
超が付くハイリスク・ハイリターンな商品だ。
まず一度のシャンプーでは話にならない。
白いシャツに餃子のタレをこぼしてしまい、それを必死でこすりとる、くらいの感覚である。
(例えがわからん)
それを個人購入して思いっきり使用している。

ちなみに三浦剛は
「スパイキーは恐くて使えません。僕の髪の毛では持たないと思う」と敗北宣言しているくらいだ。
ヤツの軟弱な髪の毛ではとうてい太刀打ちできないだろう。
(ヤツのアニキ、ハマの番長なら楽勝だと思われる。なぜ兄弟でそんなに毛質が違う?)


僕は、いつものように
プッシュー
プッシュー
プシュ プシュ プ プ プ
プッシューーーーーーーーーー
とスパイキーを振りまいていた。

立派なトサカが完成した。
うむ。
今日もよく立っている。
ギンギンだ。
男の勲章だ。
文句はない。
と満足感に浸っていたら冷たい視線を感じた。

鍛治本大樹だった。
ヤツはシラッとした目でこう言った。

「……まるで伝統工芸品ですね」

座布団3枚。



では、また。



追伸

シャチホコに負けない頭です。
名古屋近郊のみなさん、確かめにいらしてください。
本日初日です。
お待ちしています。