ども、大阪へ向かう岡田達也です。



吉田里琴ちゃんのマネージャー・Kさん(♀)。
この人の活躍無くしてこの公演は成立しなかった。

舞台セットの一部である吊り下げられた雨粒。
役者全員で稽古中に作ったものだが、それだけでは圧倒的に時間が足りなくて、居残りでの作業を覚悟していた。
だが。
Kさんはマネージャーとしての業務をそっちのけで……、いや放棄して……、いや後回しにして、稽古場の隅で雨粒を作り続けてくれた。
あの活躍がなければ幕は開いていなかっただろう。

本番中。
役者の衣裳を誰よりも早く回収し洗濯機をまわしてくださる。
……聞いたことがない。
うちの衣裳部さんたちは舞台に立っているため本番中はなかなか自由が利かない。
そこでKさんがマネージャーとしての業務を割愛して……、いや間引いて……、いや後回しにしてガシガシと衣裳を洗ってくれた。
もはや劇団員となんら変わらない働きっぷりだ。

あ。
別にKさんの活躍が書きたかったわけではなく。
(いやいや、書きたかったな)

どうやら、彼女も僕と同じ飲食の趣味を持っているらしく、それはつまり、この旅公演はかなりの危険を伴う可能性がある、ということが書きたかった。

「達也さん、私、揚げ物が大好きなんですよ!」

実に良い趣味をしている。
串カツ、天ぷら……。
できることなら僕も油で揚げて欲しいと常に思っている自分と意見が合う。
僕は速攻で大阪のオススメ串揚げ屋さんをKさんにメールした。
僕の食べログのブックマークには揚げ物屋さんが並んでいるのだ。

「うゎ!達也さん、持ってますね!この店なんて朝の9時から飲めるじゃないですか!」

他のことを尋ねられても何一つ答えられないが、飲み屋に関しては博識だ。
その程度の情報ならいくらでも出すことができる。

「でも、私太りやすい体質で……」

わかる。
わかりますよ。
終演後(つまり22時過ぎ)から、串カツとビールってその瞬間は最高だけど、人としては最低の組み合わせだ。
ハイカロリーの極みだ。

「私、大阪に行くまでに2㎏痩せておきます」

Kさん、僕が保証します。
それは、無理です。
それができる意志の強さを持つ人は、夜中の串カツに手を出さないのです。
僕たちはダメな部類の人なのです。

さぁ、勇気を持って串カツ食べに行きましょう。



では、また。



追伸 その1

この日記だけ読むと、まるで串カツを食べに大阪に向かうような印象を与えるが、あくまでも芝居ありきだ。
そこは誤解しないでいただきたい。

追伸 その2

今回の旅は2週間と長いのでパソコン、置いていくかもです。
その場合は不定期更新になる可能性があります。
ご了承ください。