ども、内職に励む岡田達也です。



詳しい内容は言えないが……
今回の舞台装置の一部に雨粒らしきものを使用する。

「らしきもの」というのが重要だ。

だって舞台上でずっとホンモノの雨を降らしておくわけにもいくまい。
想像してごらんなさい。
劇場の天井に何人ものスタッフさんが並んで如雨露で水をまいている姿を。
一人二人では話にならないだろうし、2時間水をまいていたら間違いなく腕が痙るだろう。
オマケに。
照明スタッフさんも黙ってはいないだろう。
「照明機材を濡らさないで!」と血眼になること請け合いだ。
さらに。
音響スタッフさんは涙ながらに叫ぶはずだ。
「スピーカーを濡らすんじゃねぇ!」と。
このように電気に関する器機を多用する舞台でホンモノ水を使用するのは至難の業だ。
これらを考えると雨を降らすのはちょいと無理がある。

そこで「らしきもの」を作成し舞台上に飾ろうというわけだ。

それをスタッフさんだけでなく、役者総動員で作っている。
「とあるもの」を細かく切り、それらを貼り合わせて雨粒に見せる。
これがみんなでやっている内職なのだけど……。


昔、原田宗典さんのエッセイでこんなのがあった。

友達と二人で山崎製パンにアルバイトに行くことになった。
時給も高く単純作業ということで飛びついた。
行ってみたら「あんまんの頭頂部に赤いポッチを付けるだけ」の作業だった。
これは楽勝だ!と喜んで始めてみたが、ベルトコンベアから流れてくるあんまんにひたすら赤い点を付けていると数時間後には気が狂いそうになり、一日で辞めてしまったという内容。


単純作業には向き不向きがあると思われる。
僕は苦手だ。
大学生時代に「洗面台にメーカーの名前のシールを貼り続ける」というバイトをしたが、4時間くらいしたところで「キーッ!」ってなった。
あのとき側に畑中智行がいなくて良かった。
ヤツがいたらサンドバッグとなり、僕のローキックによりボロボロにされていたと思われる。

話が逸れた。

このように、きゅうりと芝居の次に苦手な単純作業にも励んでいる。
どうかそれも楽しんでいただきたい。
それを楽しみためには劇場で観ていただくしかない。
是非、劇場へ。
と、ソッと宣伝してみた。



では、また。



追伸

在宅で内職のアルバイトをしているお母さんとかエライ!
僕にはマネできません。