ども、胃下垂をうらやましく思う岡田達也です。



もしも
「僕が大金持ちで、太らない体を持っていたら!」
何度、それを夢見たことだろう。
そうならば、何の遠慮もなく食べたいものを食べたいだけ食べるのに……。
一応「僕の年俸は3億円(あくまでも自称)」ってことになっているのだが、どこをどう探してもお金が残っていない。
一体何に使っているのか?
謎は深まるばかりだ。
オマケに「食べて飲めば太る」という実に面白くない体質だ。
一週間で4㎏くらいは楽勝で太れる自信がある。

だから、だろうか?
僕は男性も女性も「気持ちよくたくさん食べる人」が好きだ。

盟友の首藤さんは真逆の意見で
「特に女性は小食の方が良い」
というのが彼の持論だが
そんな事を言っているうちは世の女性を全員敵に回すのがオチだ。
彼には女心がわかっていない。

* * * * *

『彼の背中の小さな翼』で舞台部として参加してくれたT(31歳・女性)さん。
初めて一緒に仕事をしたのだが、若いのによく動き、よく気が付く。
とても優秀なスタッフさんだった。
その彼女、やや、ちょっと、ほんのちょっと、ほんの気持、ポッチャリしている。
(ここの表現を間違えるとエライ目に遭うからな)
話を聞くと食べることと飲むことが大好きらしい。
うん!素晴らしい!
同じ趣味ではないか!
食い物話で盛り上がった。

「私、一人で吉野家行きますよ!」
(おおっ!そんな女性、初めてあった!)

「全然、恥ずかしくないですよ!だって周りは知らない人ばかりじゃないですか!」
(なるほど、ある意味、正論だな)

「それもあって、私、よく特盛り頼むんですよね!」
(えっ?)

「だから!周りは知らない人ばかりだから、私が特盛り食べてても関係ないですし!」
(……オレ、人生で一度も特盛り食べたことないぞ)

「ま、だから痩せないんですけどね(笑)」
(……お、おう。まぁ、そうか、な……)

上には上がいるものだ。
僕も吉野家は大好きだが、途中で飽きてしまうのもあって大盛りまでしか食べたことがない。
そんな腑抜けた男に比べTさんの食欲には頭が下がる。

しかも“周囲の目というのは他人の目なんだから気にする必要がない”という「発想の逆転」は素晴らしいものがある。
「隣の人がサーモンを頼んだら、その瞬間、自分がサーモンを頼みたくても、一度、こはだをを挟んでからサーモンを頼みます。だって、マネしやがったって思われるとイヤじゃないですか!」という、周囲の目を必要以上に気にして生きている“小さな男”左東広之などとは雲泥の差だ。

しかし……。

そのTさん、ダイエット広告を見て
「私、行ってみようかなと思ってるんですけど……。30万円いるんですけど、痩せなかったら全額返金なんですって!」
と嬉しそうに言っていた。
もちろん僕は迷わず止めた。
「無理、無理!冷静に考えてごらん。まずは、一人で吉野家行ったとき、特盛りじゃなくて並盛りにする努力をしたほうがいい」
と諭しておいた。
僕にしては珍しく正論だと思う。

* * * * *

あー、30万円払った瞬間に体脂肪率が一桁とかにならないかな……。
そんなジムがあったら行くのにな。

……ホントにダメな人間だな、自分。



では、また。