ども、シワの深さは誰にも負けない岡田達也です。



哲人という俳優がいる。
僕も何度か共演させてもらったこの男
知りうる限りで「日本でも有数の顔がデカイ俳優」だ。
さらに「異様に汗をかく俳優」でもあり「日本で一番老けている32歳」でもある。
それだけでも十分に暑苦しいのに
「芝居が大好きで」「誰よりテンションが高く」しかも「きっちり芝居を創る」
典型的な「手におえない芝居バカ」だ。
一緒に芝居を創っていると
無駄に稽古場の温度が上がるし
真面目に芝居のことを考えなければならないので面倒な存在だ。
だが。
ああいうのが一人いると良い。
確実に芝居が締まる。

……あ。
哲人の話がしたかったんじゃない。
ヤツのツイッターで面白いものを見かけた、という話だった。
それこそ「無駄な前振り」を入れてしまった。


(ここから)

そう言えば、今朝トーク番組に出てた白石加代子さんが素敵な事を言ってた。
「(71歳になって)今まで3日で覚えられた台詞も6日かかるようになるの。でも、その分覚えた言葉に深みが増すようになるの。年をとるって、楽しいわよ。」

(ここまで)

今、セリフと格闘している。
白石さんの言うとおり、年齢と共にセリフ覚えが悪くなってきている。

若い頃は脳みそが柔らかいのか
はたまた
アルコールの摂取で脳細胞が死滅してきているのか
はたまた
脳みその9割が世界征服とお金のことしか考えていないのでそもそもセリフのはいる余地がないのか
原因はハッキリしないが、とにかく覚える作業に時間がかかる。

例えば。
「マクドナルドでチキンクリスプかハンバーガーかどちらを食べようか迷った挙げ句たまには100円じゃないものを買っても良いんじゃないかと思い直し120円のチーズバーガーを食べた」
というセリフがあったとしよう。
(あくまでも仮定の話だ)
何度も何度も繰り返しそろそろ覚えたかな、と思った頃に口にしてみると……
「マックでチキンナゲットとハンバーガーを食べようと思ったんだけどたまには贅沢しようかと思い吉野家で280円の吉野家を食べた」
的なことになっている。

もちろん今の例題はわかりやすくするために多少の誇張はしてあるが
(これが多少ならオマエの頭の中は腐ってるぞ)
このように
“なんとなく意味合いだけは合っているが、詳細は何一つ合ってない”という現象が起こる。
まさに、今がそうだ。


白石さん
僕はまだ「覚えた言葉に深みが増してる」実感がわきません。
冷や汗流しながら綱渡り状態で頭の中の言葉をまさぐっている感じです。
いつの日か、あなたのように思える日を目指して頑張ります。

さぁ、覚えよう。



では、また。



追伸

てっちゃん、ステキなツィートを紹介してくれてありがとう。