ども、上手くなりたい岡田達也です。



よく人に言われる。
「達也は俳優じゃなくてサラリーマンをやっていれば大成したろうにな」

本当にそう思う。
自慢ではないが、この男を、どの部署でも良いから配属しておけばそうそう間違いは起こらないはずだ。
(そのわりにオマエの人生は間違いだらけな気がするが)
きっと金銭的にも裕福で今ごろ、一軒家も別荘も車も自家用ヘリも所持していただろう。
(あれ?年俸3億だったら買えるのではないのか?)

でも、まあ、今のところ俳優をやっている。

* * * * *

基本的にはボーッとした人間だが
ボーッと芝居をしているわけではない。
こう見えても一生懸命に取り組んでいるつもりだ。

で。
毎年、いや、毎月、毎公演、毎日、思うのだけど。
芝居が上手くなりたい。

だけど。
コイツがなかなか簡単じゃない。

プロ野球選手の
「あの打席のあのファールで掴んだんですよね」
という痺れるセリフがあるが
そんなの僕だって言えるものなら言ってみたい。

「あの芝居のあのセリフで掴んだんですよね」

いや。
ダメだ。
だって何も掴んでないのだから。
せいぜい
「あの芝居のあのセリフで噛んだんですよね」
だったら言っても良いが。

ま。
「上手くなりたい」
なんて人前では恥ずかしいのでなかなか言えない。
ただ、45歳にもなって下手なままで良いとは思っていない。
せめてそれくらいの欲は持って芝居をしていたいと思う。

「偶然、上手くなる」なんてことはあり得ない。
僕の考える上手くなるための三原則は
「芝居をやる」
「芝居を観る」
「芝居について考える」
だ。

昨日だって
昼に本番をやって
夜は大森さんの出演している空想組曲を観て
その後、酒を飲みながら芝居について考えた。
おっ!
自分の考える三原則は満たしている!
明日には上手くなっているかもしれない!

……絶対、なってないだろうな。

ふぃー。
難しいな、芝居は。

そんなことを思ったのです。



では、また。