ども、後輩と戦い続ける岡田達也です。



昨日は衣裳付きの通し。

人によるが……
衣裳を着ると急にその気になり
芝居に力が入るタイプの俳優もいる。
決して悪いことではない。
僕はそういうタイプの俳優さんを心の中で「衣裳俳優」と呼んでいる。
(そのままだな、なんてツッコミは入れなくてよろしい)

かく言う自分は……
衣裳を着てもそれまでの芝居とそんなに変わらない。
それは
「衣裳を着るまでに芝居が完成している」からなのか
「衣裳を着てその気になっても芝居に反映されない」からなのか
理由はハッキリしない。
が、そこを突き詰めて考えるのは避けるようにしている。

時代劇ならではのカツラも揃った。
これも大事な要素だ。
現代には無い髪型が芝居を大きく華やかにしてくれる。

僕のカツラを探した。
カツラの内側を一つずつ覗いてみる。
「岡田丈」
おっ、あった!
あれ?
自分の名前の横にも何かが貼ってある。
「南原清隆丈」
おや?
これって……
カツラやさんに訊いてみた。
「これはナンチャンもかぶってたんですか?」
カツラやさんは笑いながら教えてくれた。
「ああ、そうだそうだ!それは南原もかぶってたヤツだ。アイツも頭がでかいんだよ(笑)」

……。
訊いたことを後悔した。

そして。
カツラを被り、鏡の前で位置を合わせていると。
小多田直樹が近寄ってきて一言。
「達也さん、ホンと肌が汚いですね!」

すぐに小多田直樹と殺陣をやるシーンがないか思い返した。
あぁ。
あった、あった。

もちろん手が滑るなんてことは無いはずだ。
ただ人のやることに絶対はない。
細心の注意を払って稽古に挑もうと思う。
今日が最後の稽古なのだから。



では、また。