ども、着こなし上手の岡田達也です。



後輩・鍛治本大樹の昨日の日記
『かつら合わせ』

読んでいただけただろうか?
冒頭
「帯をなんとか結べるようになった~」
で始まっている。

ウソだ。
大ウソだ。
うそっぱちだ。

昨日も三浦剛に泣きつきながら指導を願ったが
「だから、そうじゃなくて!」
と注意され続け
挙げ句の果てに
「あれ?あれ?なんでこうなるの?」
と、着崩れたじぶんの袴(はかま)の紐を何度も締め直していた。

それは帯の結び方に問題があるのだ。

帯がキッチリ決まらないと袴は美しくない。
いや、袴を履かなくとも同じ。
着流しも帯で決まる。

最近の若いあんちゃんが花火大会に出掛けるときなど
着流し姿が流行っているようだが
みんなみんな帯の位置が高いのだ。

あれは
お腹ではなく、腰に巻くもの。

お腹は呼吸を繰り返すから当然動く。
そこに巻き付けたってどうしてもずれてくる。
イメージは骨盤を固定する感じだ。
キッチリと帯が結べるようになり
ここぞ!と言う場所にハマルと実に気持ちがいい。
一つ、腹が決まる感がある。

まぁ、かく言う自分も慣れるまではひどいものだった。
衣裳さんに
「おかだくん、違う!」
「おかだくん、高い!」
「おかだくん、何でそんな汚い結び方になるの?」
と叱られたものだ。

話を戻そう。

少なくとも鍛治本大樹は帯を結べてはいない。
何ともなっていない。

賭けても良い。
今日の稽古時間
ヤツは三浦剛が帯を結び始めたらダッシュで三浦の側に行き
「あー、待って、待って!」
と叫びながら
「もう一度、もう一度」
と懇願するだろう。

今からその姿を見るのが楽しみだ。



では、また。