ども、流行り廃り(はやりすたり)がある岡田達也です。



これは自分だけだろうか?

「あー、○○が食べたい!」
という欲求がしばらく続き
何日か連続して同じモノを食べてしまうことがある。

今、まさにその状態だ。
ここ4日間、昼夜を問わず「そば」を食べている。

ときに立ち食いのそば
ときにインスタントのそば
ときに本格派のそば
種類は違えどそばづくしだ。

体がルチンを欲しているのかもしれない。
(ちなみにルチンの効能は知らないが……)

食べた瞬間はとても満足するのだが
しばらく時間が経つともうそばを欲している。

昨日もその病気が出た。

稽古場に向かう途中
渋谷駅の中にある立ち食いそば屋に寄った。
「立ち食い」というファーストフードにとって重要なファクターはスピードだ。
メニューを見てパッと決めて
(お店に向かうまでに決めてる人などはメニューなど見ない)
さっと注文し
(または食券を購入し)
ツルッと食べてお店を出る。
それが「立ち食いの必須」だ。

ところが。

僕はいきなりショウケースの前で立ち止まり
かきあげそばにするか
ちくわ天そばにするか
イカ天そばにするか
さらには
いなり寿司をつけるかどうか
迷いに迷い熟考を始めてしまった。
その時間、約3分。

今、体がそばを欲し、それに完璧な状態で応えたい。
人間の真っ当な欲望が
普段は浅はかな人生を送る岡田達也という人間を思慮深い男に変えた。
(言葉は使いようだな……)

かき揚げそばを注文し
速攻で運ばれてきたそばに七味を振りかける。
一口すする。
……。
美味い。
これだ。
これが求めていたものだ。

僕の横にサラリーマンのおじさんが来た。
食券を置いた。
運ばれてきたのは見事なざるそばだった。

あーっ!!!!!
しまった!!!!!
それだ!!!!!
その手があった!!!!!

温かいそばに目を奪われて冷たいそばを外していた!
今、自分が食べたいのは「かき揚げ」ではなくて「ざる」だ!

ふー。
つい興奮してしまった。

みなさん
流行り廃りもそうだが
こんな経験はないだろうか?
「食べ始めたのちに本当に食べたかったものに気付く」

これは僕が卑しいだけか?

まあいい。
どのみち今日もそばだ。
もしも、そば屋の前で僕が立ち止まって悩んでいても声をかけないでください。
きっと真剣だから。



では、また。