ども、ビールかけもシャンパンファイともライスシャワーも浴びたことがない岡田達也です。



鳥取県は島根の右側にある。
鳥取県は兵庫の左側にある。
鳥取県は岡山の北側にある。

フフフ。
こうやって記したところでピンと来ないだろう。

日本海に面し、中国山脈を背にした小さな県だ。
日本で一番人口が少ない県だ。

まあ、つまり、とても田舎なのだ。

マクラが妙に長くなってしまった。

僕が子供の頃
田舎での野球中継は巨人戦オンリーだった。
(これは鳥取に限らず田舎はすべてそうだったと思う)

BSもWOWWOWも無い時代だ。
選択肢は無い。
ただ、ひたすらジャイアンツの試合を半強制的に見せられるのだ。
(だったら見なければ良いだけだが、僕も野球少年だった)

だから、鳥取の子供たちは9割方がジャイアンツファンだった。

当たり前だ。
情報はそれしか目に飛び込んでこないのだ。
良くできた擦り込みと言っても過言じゃない。
(まあ、おかげで現役時代の長嶋、王というスタープレーヤーを目にすることができたのだけど)
残りの5分がタイガースファン
残りの5分がジャイアンツとタイガースを引いた10球団で分け合うというかんじだった。

僕も多分に漏れずジャイアンツを好きになりかけていた。
だが。
一緒にテレビを見てた父親が言った。
「強いチームを応援してちゃダメだ。弱いチームを応援しないと。だからオレは今タイガースを応援している」

この一言は子供に大きな影響を与えた。

僕は
ジャイアンツを応援することが
まるで
何か
悪いことのように感じられ
慌てて
好きになれる
違うチームを探した。

これが驚くような影響を及ぼし、
その後僕はホークスファンになり
それだけではなくアンチ・ジャイアンツを名乗るようになった。
父親の何気ない一言が、
その後の、僕の長い長い野球応援人生に、大きな影響を与えたのだ。

その後、江川投手の入団に関するゴタゴタ
(また悪いことにトレード相手の小林投手が鳥取出身だった)
FA制度を作り上げ
すべての選手をジャイアンツに取り込もうとしたナベツ○会長のやり方
など、アンチの材料は膨らむばかりで本当にジャイアンツがキライだった。

だが。
ホームチームの分散化
テレビ中継の多様化
パ・リーグの台頭
いろんな要素が絡み合い
ジャイアンツが常勝でなくなったこともあり、その気持は弱まっていった。

そして昨日。
優勝が決まったシーンを見ながら
「ああ、原監督は良いチームを作ったな」
と、しみじみ思えたのだ。

そんな自分に驚いた。
自分が歳を取って刺が無くなってきたのかのかもしれない。
闘争心が欠けてきたのかもしれない。
だけど、若い頃に見えてなかった野球の楽しみ方が出来るようになってきた。

来年ホークスがこの強いジャイアンツを倒すのを期待したい。

ジャイアンツのみなさん
そしてジャイアンツファンのみなさん
優勝おめでとう!



では、また。



追伸

個人的には阿部選手にMVPをあげたいな。
攻守の要とはまさに彼のことだと思える活躍。
すばらしい!