ども、無事に千秋楽を終えた岡田達也です。



昨日の続き。

「エリマキトカゲ」
何だったか忘れてしまったがテレビのCMで起用されて
一躍全国の人気者となったトカゲ。
相手を威嚇するときにエリマキを広げるような状態になることから命名されたらしい。
これが、とんでもなく一世を風靡していた。

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僕らが3年生の体育祭で
「走れ!エリマキトカゲ!」などという
何ともふざけた種目が用意されたのもその流行りに便乗してのものだった。
内容は、なんてこと無い
ただ自分のクビ周りに風呂敷を巻いてそれを手で押さえヒラヒラさせながら100m走る、というもの。
(これを考えついた先生に二度と種目の決定権を与えてはならないと思う)

フェンシング界に名を轟かせ始めた西垣くん
試合で忙しく全国を飛び回っていたいたため、誰が何に出場するか?を話し合う日は学校を欠席していた。
そりゃ、もう、仕方がない。
本人の意思とは関係なく、誰も立候補しない、この辱めだけを目的としたような種目への出場が、強制的に決まってしまった。
かわいそうだが世の中とはそういうものである。

晴天に恵まれたその日
西垣くんは朝から苦痛な表情を浮かべていた。
「ハァ~、イヤだ、いやだ、嫌だ……」
どうやら風呂敷を持って走ることに抵抗があるらしい。

「ええがな、別に!風呂敷を持って走るだけだがな!」
無理矢理に出場を決めたクラスメイトたちは勝手なことを言い放つ。
18歳という多感な時期に、絶対に他人に見られたくない姿であることは間違いない。
もっと言えば、工業高校である我々は女子生徒の絶対数が少なかった。
体育祭には他校の女子が遊びに来る。
何が何でもカッチョイイ姿をお披露目しなければならない
裏を返せば笑い物になってはイケナイ大切な場だった。
青春ど真ん中を生きていく男の子にとって
体育祭での活躍は
今後の学生生活を送る上で最重要課題なのだ。

クラスメイトたちの暴言もエスカレートする一方で
(当然、僕も含む)
西垣くんのブルー度は増すばかりだった。



つづく



追伸

『Woo!!man』、無事に千秋楽を迎えることができました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
そして
栄作くんを始め、レモンライブ関係者のみなさま、お世話になりました。
共演者のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!
また何処かの舞台でご一緒できる日を楽しみにしています!

『達也汁』の通信販売に関しての詳細は追って告知させていただきます。