ども、憧れる岡田達也です。



僕はもしかするとホレっぽいのかもしれない。
ただし、残念ながらその対象は女の子ではなくオジサンだったりする。

キャラメルボックス以外のお芝居に出演させてもらう機会が増えてから
いろんな俳優さんと出会ってきた。
その中には「オジサン」と分類される人たちもいる。
いや、もちろん自分もオジサンであることは重々承知だが
この場合
僕よりも年上で元気に舞台上で活躍されている方のことを指す。

若い頃キックボクシングでならし
「岡田くんも格闘技好きなんだろ?いつでも受けてあげるよ」
と言ってくれた岸野組の岸野幸正さん

どんな賭け事でもスマートに強さを発揮するので秘訣を尋ねると
「寝る前に女房とポーカーをやってから眠るんだ。それぐらい遊びが好きってことだね。自慢にならないけど」
とおどけて見せてくれた文学座の坂口芳貞さん

50歳を超えているのに、体力も見た目も恐ろしいほど若く、そして何より芝居に関する感覚が誰よりも若い久ヶ沢徹さん。

他にも名前を挙げたい人はいるが、とにかく
「あー、僕もこんなふうに年を取って芝居をしていたな」
と思わせてくれるオジサンたちに出会ってきた。

そんなオジサンたちの共通項は「我が強い芝居をしない」こと。
あくまでもスマートに、共演者の芝居を受け取ることに専念する。
しかし最後には、その上で自分の魅力を十二分に発揮してくる。
それは、もはや「ずるい」と言ってもいいだろう。

そしてもう一つの共通項が「たくさん失敗している」こと。
それは、酒だったり女だったりギャンブルだったり……と、人それぞれだけど
とにかくみんな必ず大きな失敗談を持っている。
そして、それをとんでもない笑い話に変えて聞かせてくれるのだ。

なんてチャーミングなんだろう、と思う。

そして今回の芝居。
再び、僕がホレてしまいそうなオジサンに出会ってしまった。
今までも舞台を観てて「ステキな俳優さんだな」とは思っていたがここまで魅力的だったとは。
今、稽古場で脱帽するしかない。
しかし負けてばかりもいられない。
少しぐらいこちらを振り向かせることができなければ。


写真が回転しないのでご勘弁を。
青年座の山路さん。

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では、また。