ども、『無伴奏ソナタ』を楽しみにしている岡田達也です。



同時に2本の芝居が進行している。
なんという恐るべき劇団……。

『無伴奏ソナタ』
僕は原作も読んでいないし、脚本も読んでいない。
もちろん稽古を覗いたこともないし
ストーリーに関することも何一つ聞いていない。
真っ新な状態で観劇できることがとても嬉しい。
それに現在までの評判を聞くと上々のようだ。
身内の人間が「上々」と書くのも何だが、
やはりそのような評判を聞くのは有り難いし、そうであって欲しい。

かたや
『容疑者χの献身』
残すところあと1週間となった。
芝居も安定してきて……
と書きたいところだがそうも言ってられない。
手前味噌で申し訳ないが
自分のセリフが感情によって発せられるようなものではなく
推理だったり、理論の展開だったり、と
1つの単語が抜け落ちることで谷底まで転落しかねないセリフばかりを操るので
一瞬たりとも気が抜けない。
おそらく近江谷さんも同じ種類の苦しみを味わっているはずだ。
真ん中に立つ2人が綱渡りをしているのだ。
安定している、とは言いにくい。

だが、それが悪いことだとも思わない。

再演というのはクリアすべき課題がハッキリしているので
ともすると
「そこを超えればよい」
という思い違いをしてしまうことがある。
だが、不必要なほどの緊張感を抱えていると
クリアすべきラインが見えてこない。
どこまでも、どこまでも、進んでいくしかなくなる。
そんな作用が働いているのでは
なんて、勝手に解釈してみたりする。
毎日、とても疲れるけど。

で。
話を戻して。
『無伴奏ソナタ』は新作である。
新作の場合、及第点は見えない。
というか設定できない。
だから、それはもうがむしゃらにやるしかない。
多少、出来上がったものがいびつな形になろうが
その一心不乱さが芝居に好影響を与えることが多いように思う。
だから期待値も上がる。

新作と再演の同時進行。
それぞれにメリットがあるんだな。
そんなことをボヤッと考えた昨日の夜。

でも。
今日は芝居のこと考えるのはやめよう。
空っぽにして栄養補給しよう。



では、また。