ども、金環日食よりも金華ハムに興味がある岡田達也です。



金華ハム、とても惹かれる……。
食べてみたい。
あれでしょ?
世界三大ハムの一つでしょ?
そりゃもう美味しいに決まってるヤツでしょ?
(語彙が少なすぎるっていうか、もうちょっと書き方がないのか?)

子供の頃からハムが大好きだった。
ハムだけではない。
ベーコンも大好きだった。
そういう「肉の燻製系」が好きなのは父親・隆夫さんの影響であると思われる。
隆夫さんはハムやベーコンが大好きで
それとタクアンが食卓にあれば文句を言わない人だった。

いや、この書き方だと真実が伝わらないな。

隆夫さんは昭和10年生まれだ。
戦争を知っている。
日本が貧しいときを経験している。
だが、その時代の人には珍しく好き嫌いが激しい。
母親が懸命に準備した食事を見て
「うーん、今日は食べるものがないな」
と、平気で暴言を吐く人だった。
本人に悪気はない。
意訳すると
「うーん、今日は好きなものがないな」
と言ってるだけなのだ。
だが、言葉はとんでもなく力を持つ場合がある。
母親は慣れっこで何とも思っていなかったが
子供心に僕はとてもイヤだった。

母親が隆夫さんによく訊いていた。
「今晩、何を食べたい?」
食べることに誰よりも執着しているくせに隆夫さんの答えはいつも同じだった。
「何でも良い」

ある日、僕は思わず言い放った。
「何でも良いじゃなくて、何か頼みなよ!だってお父さん「食べるものがない」って必ず言うじゃない!」

そんな思わぬ子供の反撃に驚いたのだろう。
隆夫さんが
「だったらベーコンとタクワンがあればいい!」
とやけくそ気味で言い返してきた。
(子供みたいな大人だな……)
そんな状況で口から出てくるのがベーコンとタクワンなのだ。
いかに好きかが伝わる。
それ以来、僕が台所に立つ日はベーコンとタクワンだけを並べてみた。
(両親が共働きだったので僕も食事当番の日があったのだ)
だが、このことはさすがにこたえたのだろう。
それ以来
「今日は食べるものがないな」
とは言わなくなった。
その後
たまに自分も台所に立つようになり
さらには買い物なんかにも出掛けるようになり
少しは気遣いもできるようになった。
(母親談)

もちろん、今でもベーコンやハムは大好きで
食卓に並んでいればガシガシ食べている。
昔は細身で筋肉でという体型だったが
今は典型的な中年太りなので
あまり塩分の強いものは食べさせたくはない。
だが「食べる」ことを取り上げたら逆に早死にしそうなので
たまに食べさせるらしい。
(これも母親談)

* * * * *

あんなにフサフサだった髪の毛も薄くなり
お腹もポッテリと膨らんで
伊達男だった面影は残ってないが
食べることに執着があるうちは元気で生きてくれる証拠だろう。

なかなか顔も見せられなくて申し訳ないが
ハムやベーコンなど好きなものをたんと食べて長生きしてくださいな。

お誕生日、おめでとう。



では、また。