ども、一抹の不安を感じた岡田達也です。



稽古も残すところ2日となった。
今日、明日と2回の通し稽古で最後の仕上げとなる。

芝居というのは
いつだって、なんだって、どんな演目だって
「演じる」だけで緊張を強要される。
演じることを楽しいと言い切れるのは
よほどの強心臓の持ち主か
もしくは
演劇の神様に愛されたごく一部の俳優だけだろう。
大抵の場合、心臓をバクバクさせながら一生懸命足掻くのだ。

さらには「役作り」という負荷がかかる。
これがまた演じる上でプレッシャーを倍増させる。
何せ「俳優の評価」はここで決まるといっても良い。

何が言いたいかというと
役者は常に緊張状態に晒され、多くの負荷を与えられている、ということだ。

* * * * *

これは僕の台本である。

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台本というのはご覧のように
セリフの上部に空白がある。
ここに必要なことを書き込めるようになっている。
スタッフさんならば音のきっかけ、あるいは転換のきっかけ
役者ならば登・退場の場所、あるいは演出家に言われたダメ出しなど。
人によっては真っ黒になるまで書き込む人もいる。
僕も昔はそうだったが、今は何も書き込まないで頭に叩き込むようにしている。
だから基本的にはこのように真っ白なのだ。

あるシーンの出番が終わって自分の席に戻った。
台本を確認しようと思ってパラパラめくった。
すると……

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台本の片隅にウ○コが描いてあるではないか。
控えめに描いてある
可愛らしく描いてある
だが
いずれにせよウ○コであることには変わりない。

今、キャラメルボックスのメンバーで
岡田達也の台本に落書きできる勇気ある人間などそうそういない。
おそらくは自分より先輩だろう。
そしてウ○コをチョイスするセンス。
どう考えても下ネタ好きな人の仕業だ。
このような湯川教授ばりの推理を働かせ
僕は隣に座っている近江谷太朗先輩を睨み付けた。

「あ、バレた?ワハハハハハ」

* * * * *

役者は常に緊張状態に晒され、多くの負荷を与えられている。
時に人はその重荷に耐えかねて小学生化現象を起こすパターンもあるようだ。
特に男の場合「ウ○コ」「チ○コ」というのは永遠の鉄板ネタで
(ドリフで育った世代ならなおさら)
煮詰まるとその辺りの下ネタに行き着く場合が多い。

天才数学者・石神の役作りに真摯に取り組んでいる近江谷先輩。
ひょっとすると煮詰まっているのかもしれない……。
劇場入りを前にしてほんのりと不安を感じたのはココだけの話にしてほしい。
万が一、今日の稽古で
僕の台本にチ○コが描かれていたらこの作品はダメかもしれない。
そうならないことを切に願う。



では、また。