ども、2回目の通し稽古を終えた岡田達也です。


衣裳付きだ。
初演は初演でステキだったが、今回の衣裳も素晴らしい。

衣裳パレード(衣裳合わせ)の日
驚きの短さで全てが終わったことがそれを証明している。
あれほどの短時間ですべてOKが出るというのはなかなかない。
普通、衣裳パレードというのは
どんなに短くても3時間、長ければ1日かかる作業なのだ。
それがたったの1時間で終わった。
元々、キャラメルボックスは衣裳パレードに時間を割かない方だが
それにしても1時間というのは早い。
衣裳さんの頑張りがすべてハマった結果だ。

それらが用意され、出演者が着用した。

刑事役の人間はより刑事に
お弁当屋の人間はよりお弁当屋に見える。
これらの人は
「スーツ」や「エプロン」というような
ある種、分かりやすいアイテムがあるから想像しやすい。
「きっとこんな風になるだろうな」
というラインから大きくずれることはない。
(にしても川原アニキのスーツとコートの似合い方は半端ない!)

驚きは
三浦剛がお金持ちに見えるということだ!
すごい。
これが衣裳マジックだ。
ちょっとステータスが上がっている。
いや、上がって見えているだけだ。
だが、それが肝心なのだ。

そして近江谷太朗先輩。
原作からイメージされる「だるまの石神」になった!
すごい。
これまた衣裳マジックだ。
普段、「どうすればモテルか?」ということしか頭にない人とは思えない変身ぶりだ。
デニーロ・アプローチを信仰している近江谷さんには大事なことだろう。

そして。
問題は自分である。

衣裳合わせの前日
衣裳部チーフの前田綾から
「明日は自分のベスト体重でのぞんでください」
と言われていたにもかかわらず+2kgで迎えた男だ。
意志の弱さは誰にも負けることはない。
毎日毎日
「絞りたい」という思いと
「飲みたい」という思いの狭間で揺れ続け
必ず「飲みたい」に偏ってしまう男なのだ。
ココだけの話だが
衣裳さんの用意してくださった
実にスタイリッシュなシャツやらパンツやら
今現在、ギリギリである。
あと2kg増量したらアウトだろう。
衣裳さんと前田綾にはナイショで
同じ服のワンサイズ上のモノをこっそりと探しに行かねばならなくなる。
できればそれは避けたい。
さらに。
湯川教授のシンボルでもあるトレンチコート。
これがまた実にタイトな造りになっている。
しかも見れば本物のバーバリーではないか!
どうりで前田綾から
「破ったら殺しますからね」
と念を押されたわけだ。


衣裳を着ると、一つ気分が高揚するのが役者の常だ。
より「雰囲気」を身に纏う。
だが。
今の僕は
「太れない」「破れない」
と縛りが多い。
衣裳を着ることで「緊迫」を身に纏っているのは僕一人だろう。

くっそー。
初日までには着こなしてやる。



では、また。