ども、見積もられた岡田達也です。



一昨日のこと。
稽古が終わり家に帰った。
すると……。

送られてきたFAXが床に散乱している。
8枚ほどあるだろうか?
おかしい。
こんなこと滅多にない。
今では
所属事務所から
「次の仕事の現場はここです」
という地図が送られてくる程度で
それも最近はデータで添付されてくることが多いから
FAXの出番はほとんどないのだ。
なんだ?このFAXの山?

僕は拾い上げて手にしてみた。

「FAX送信案内」

お世話になります。
○○市の見積を送付いたします。
当社の様式で申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。

は?
見積書?
僕は2枚目を見た。

お見積書
金 16,100,000円

工事名 ○○公園改修工事
工事場所 ○○市○○町

どうやら
どこかのスポーツ施設関連の会社が
とある市からの依頼を受けた見積のようだ。

にしても。
間違いFAXだよ。
しかも、1600万円って。
大丈夫なのか?

それにしても
見てはいけないものを見てしまったような罪悪感が残る。
ほんのりとドキドキするのだ。
悪代官の裏取引を覗き見するような感じと言えばいいだろうか。
(別に談合してるわけではないのにね)
とにかく
こんなことで工事が先に進まないのは申し訳ないので
昨日、朝一で電話してみた。

「はい、○○株式会社です」

この電話に出た女性のトーンが、画に描いたように不機嫌だった。
僕はちょっとイラッとした。
せっかく「お間違いですよ」と伝えようとしているのに
こちらが間違い電話をかけてしまったような対応だ。
いや、そもそも、受付の電話の対応がこのトーンであって良いのか?

「あのー、岡田と申しますけど、Sさん(送信者の方)はいらっしゃいますか?」

「Sは外出しております」

また、これが、あなた!
どうしてそんな対応ができるの?とツッコミたくなる棒読み。
強いて言うなら
「Sは外出しておりますけど。それが何か?」
という言葉が聞こえてきそうなのだ。

「いつ頃お帰りでしょうか?」

間違いFAXなのだ。
できれば、直接本人に指摘してあげたい。

「はあ。今日は帰ってきませんね」

おいおい。
少なくとも電話のマニュアルがあるだろ?
君が入社してから誰も指導してくれなかったのか?

僕はこの時点で諦めた。
Sさんには申し訳ないけど、再びここに電話するのは躊躇われる。

「あのですね、昨日、我が家に見積書が送られてきまして……」

次の瞬間

「ああ!あれですね!アハハハハハハハ!そう言えば、Sさん、そんなこと言ってた!ああ、すみませんでした!いやだ!アハハハハハハハ」

もう、呆れるのを通り越して、僕も笑ってしまった。
君、そんな明るい声が出るじゃないか。
最初からその声で応対してくれれば良いのに。

Sさん、もう送ってきちゃダメですよ。
また電話をしなければいけないから。

みなさまも間違いFAXには気を付けて。



では、また。


では、また。