ども、嬉し恥ずかしの岡田達也です。



昨日は畑中智行出演の3LDKプロデュース『おい!オヤジ』を観るためにテアトルBONBONへ。
父親が亡くなり、そのお通夜の席で繰り広げられる、残された家族の悲喜交々が描かれたお話。
典型的な会話劇だ。

勝手なイメージかもしれないけど……。
畑中智行という俳優の一番の売りは「高い身体能力」だと思う。
キャラメルボックスの舞台上で
そのバネの利いた体から発散されるパワーは
不思議な明るさを伴って客席に届けられる。
誰よりも俊敏に動き
誰よりも不必要な動作を入れたがり
(一応、褒め言葉ね)
舞台上で無駄な汗をかく。
おそらくは
体や心をいじめ抜かないと「芝居をした」という実感が得られない体質だからであろう。

その畑中が、お芝居の真ん中で、ドッシリと構え、普通に芝居をしていた。

ああ、コイツもこんな芝居をするようになったんだ……。
そんな実感が込み上げてきた。

「普通に芝居をする」なんて実に当たり前のことかもしれないけど
先ほど記した「運動量に比例することでの充足感」を頼りにしている畑中には
そのハードルは高いものだと思われる。

僕は彼の父親でもなければ師匠でもない。
演劇のアドバイスなど一度もしたことがないただの先輩だ。
いや、もっと言えば
僕がジャイアンで彼がのび太くんといった関係だ。
それなのに、客席の真ん中で
「ああ、コイツも大人の階段登ってるな」
と嬉し恥ずかしな親心が湧いたのだ。

「奈良の小僧」が段々と「俳優」の顔に変わってきてる。
そんな変化を側で感じられるのも、また幸せなことでもある。
(ちなみに僕の場合「鳥取のわいせつ物」が「B級AV男優」に変わるという、進化か後退か分からぬ変化を遂げたようだ)

15日まで。
中野のテアトルBONBONで。
もう、あまりチケットが残っていないそうですが、興味があれば是非。

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奈良の小僧と鳥取のわいせつ物



では、また。