ども、遊び回った岡田達也です。



朝から仕込み、場当たり(テクニカルリハーサル)、ゲネプロ、本番×2と
実質4ステージ回しのフル回転。
四十路オーバーの男たちには非常にハードな「ジャニーズ的スケジュール」にもかかわらず
本番は爆発的な楽しさで過ごすことができた。

終演後の飲み屋で主催の首藤さんが言った。
「オレはダメな人間が足掻いてるのが好きなんだよ」
ならば、ある意味、今回は完璧である。

3人ともダメな男たちだ。

認めたくない。
とても認めたくない。
が、僕もずいぶんダメになってきてる気がする。
昔は「人類が生んだ最高傑作」「ミスター・パーフェクト」「天下無敵の段取り王」など
多くの賞賛の言葉を浴びてきた。
そんな僕が今回の稽古場で首藤さんに「岡田達也も錆び付いたな」と言われるほどダメになっている。
セリフは覚えられない、コーヒーを入れようとして途中で忘れてしまう、段取りを間違える……。
悔しいが「錆びてきている」ことを認めざるを得ない。

初参加のサンボ(河野まさと)もダメだ。
ちょいとバラしてしまうが
初顔合わせの本読みの日のこと。
芝居の冒頭、岡田達也、首藤健祐、河野まさとの順でちょいと長めのセリフがある。
「こいつら、セリフを噛め、噛め、噛め。そうすればオレの番が来ても気楽にしゃべれるのに。……ああ、お前ら何をスラスラ読んでいるんだ?噛め!訛れ!」
と心の中で叫んでいたそうだ。
愛すべきダメ男だ

そして首藤さんのダメさは……。
ここに列挙するにはスペースが足りなさすぎる。
アメブロの日記が1回に何文字書けるのか知らないが
百科事典か広辞苑くらいの文字数を与えてくれないと書ききる自信がない。
ちなみに。
昨日の本番でも全開でダメさをお客さんに披露していた。
(特に夜の回)

そんな3人だけど。
決して「ダメ」なことを「良し」としているわけではない。
持ってる武器は少なくとも
会いに来てくださったみなさんに
楽しんでもらおうという気概はある。
大いにある。
逆に言えば、それだけは青天井に持ち続けている。
(あれ?青天井って、もしかして麻雀用語かな?)

吉祥寺の片隅でビッグバンだ。
中年男たちの精一杯の気概を感じて欲しい。
宇宙を創造するような芝居はできないけど
(ビッグバンってそういう意味か?)
劇場を出た後のビールが美味しくなるくらいの芝居はやっている。
だって足掻いてるから。

お昼、まだまだお席有りです。



では、また。