ども、はしご酒しかしない岡田達也です。
先日の札幌公演、久しぶりに飛行機を利用した。
僕が飛行機に乗る場合ほぼANAにお世話になる。
鳥取空港もANAしか就航していないので
僕の飛行機利用率は9割9分ANAなのだ。
(決してJALが嫌いというわけではありませぬ。念のため)
で、飛行機に乗るときの楽しみは
備え付けのヘッドフォンで聴く『全日空寄席』と
常備してある旅の雑誌『翼の王国』である。
この『翼の王国』は
世界の国々、日本の田舎町の食事、文化、人などを紹介しているのだけど
僕はこれが大好きで「ああ、旅雑誌のライターもいいな……」と考えちゃったくらいだ。
で、今回の記事も面白かったのだがその中の一つにこんなのがあった。
ヴェネツィアのオンブラ「はしご酒」
ヴェネツィア名所である大運河に架かるリアルト橋を渡り、魚市場に向かう界隈を歩くと、夕暮れのおぼろげな明かりの中を、それぞれ好みの店に向かい、ヴェネツィア弁で言うところの「オンブラしよう」、つまりワインを一杯飲もう、とする人にたくさん出会う。
ヴェネツィアにくわしい人に言わせると、この地の人々は、同じ店に居続けることを好まないらしい。
(中略)
地元では「バンコ」と呼ぶカウンターで1,2杯のワインをひっかけては、長居は無用と次の店に歩いていくのだそうだ。
「あれはね、同じところに居続けると、仲良しにも出会うが、厭な奴に出会う可能性が高まるに違いないと、さっさと河岸を替えるヴェネツィア流の梯子酒(はしござけ)スタイルなのだよ」
ほーう。
そうか。
そうだったのか。
もしかして、とは思っていたが。
やはり僕にはイタリアの血が流れていたのか。
……。
……すみません。
そんなくだらないオチのために長い前振りをしたのではなくて。
「梯子酒」というのは世界中どこにだってあるんだなー、と思うと嬉しくなったのだ。
そりゃもちろん世界中の人がお酒を飲むだろうし
梯子したって何ら不思議はないのだけど。
だけど
自分と同じスタイルで飲む人がイタリアにもいるのかと思うと妙に親近感を覚えてしまった。
ただし、僕の場合は
「厭な奴に出会うのを避けるため」
ではなく
「種類の違う美味しいつまみをイッパイ食べたい」
もしくは
「もう一度ビールからやり直してたくさん飲みたい」
という強欲な理由での梯子なのだが。
(だから通風予備軍になったんだろうが)
あ。
12月になった。
お医者さんに言われた再検査の時期だ。
時間を見つけて行ってみよう。
これで尿酸値が下がっていたら今は我慢している梯子を復活させよう。
イタリア人に戻ろう。
きっと大丈夫だ。
この4ヶ月、明太子は食べなかったから。
(……いや、それだけじゃないだろ)
では、また。