ども、体が浮腫(むく)んでいた岡田達也です。



なんでだろう?
稽古最終日までは大丈夫だったのに
昨日の朝起きてみたら顔も体も腫れぼったい感じがした。
おそらくは代謝が悪くなっているか
疲れが出たときに起こる症状だということは
自分の体と43年も付き合っていれば分かる。
もちろん対処の方法もバッチリだ。
貼るカイロを腎臓付近(腰のちょっと上あたり)に貼って温める。
温めること、これが大事。
急ぐならサウナにいって代謝を上げる。
岩盤浴系の低温サウナなら尚良し。
お金に余裕があればマッサージへ。
血流をスムースにしてやらなければドンドンむくんでしまう。
初日前だ。
贅沢してマッサージに行こう。
昨日の昼、近所のマッサージ店へ行った。

このお店
何が素晴らしいって値段が安い。
60分で3800円という超破格!
普通は60分6000円だろう。
本当は高収入だけど(ココ大事)貧乏俳優を演じている身にはありがたい。
スタッフの誰一人として日本語が通じないのが難点だがお世話になっている。

初めての男性だった。
最近は割と上手なポッチャリした女性に当たっていたので
久しぶりに違う人になった。
ちょっと緊張が走る。
マッサージには相性がある。
ゴリゴリする人、ひたすら肘を使う人、やたら体位を変える人……
万が一相性が悪くてもチェンジは効かないのだ。
ひたすら耐えるしかない。

「きょう どこ つらいか?」
「腰です」
「……」
この意味のない挨拶を済ませ
(だって、この会話どの店でも絶対にあるけど結局そんなの関係なく揉むじゃないか!)
彼の手のひらが背中に乗る。
優しく背筋をなぞる。
が。
彼は僕の背中の凝りポイントを発見したのだろう。
次の瞬間
鋼鉄のような親指を肩胛骨の横辺りに突き刺してきた。
「ぐぇ!」
僕は悲鳴すらあげることすらできず変な息を吐いた。
い、痛い。
彼は親の敵のように凝りを揉みほぐす。
普通、このような反応を見せると
「いたいか?」
と尋ねてくる場合が多い。
「痛いです」
と答えると
「そうか いたいか」
と笑い、若干弱めにしてもらい揉み続けるというのがパターンだ。
しかし彼は何も訊いてこない。
相変わらずゴイゴイ僕の体を痛めつけている。
たまに聞こえてくるのは彼の荒い鼻息だけだ。
僕は歯を食いしばりながら時間が過ぎるのを待った。

(中略)

60分が経過した。
サンドバッグのようにボロボロになった僕はゆっくりと体を起こした。
疲れ切っている。
ああ、どうして
「もう少し弱くしてください」
と言えないのだろう?
自分の気の弱さを恨みながら立ち上がった。
……。
ん?
あれ?
楽になってる……。
腰の痛みが取れてる。
おおっ!
なんてことだ!
背中もずいぶんラクチンだ!
これはむくみも引くだろう。

お兄さん、疑ってゴメン!
おかげさまで楽になりました。
一瞬
「チェンジだ、チェンジ!」
と叫びそうになった自分を許してね。
必ずまた行くから。

というわけで。
体調も上向きでサンシャイン劇場へ向かいます。
明日に備えて準備してきます。
当日券も出ますので是非劇場へ!



では、また。