ども、雨が嫌いな岡田達也です。



いつも言ってるけど。
あの
傘を持って手が塞がってしまう感じ
あの
靴のつま先部分からじわじわと水が染み込んで靴下が濡れていく感じ
あの
どこかのお店にはいるとき傘立てに差しておくと
「もしかして間違えられて持って行かれちゃうんじゃ……」って心配する感じ
どれも苦手だ。
やっぱり晴れている方がいい。

『空晴』。
「からっぱれ」と読む。
関西演劇界のジャイ子こと岡部尚子が
(僕が勝手にそう呼んでいるだけだけど)
作・演出となり立ち上げた劇団。
とても気持ちがいいネーミングだ。
その彼らが、昨日、8回目の公演となる
『ココでココからの話』の初日を迎えた。
快晴を彷彿させる劇団名なのに
土砂降りとなった昨日の船出。
(おそらくいつでも僕をいじめる岡部尚子に神様からの試練が与えられたのだろう)
それでも客席は満員だった。
回数を重ねて
東京でもキッチリとお客さんを獲得してきたのだろう。
何より客席の空気感が良い。
「ココが見せてくれるお話は間違いない!」
という期待感が手に取るようにわかる。
もちろんお芝居というのは
観たくて足を運んでいるのだから
どこの会場に行ってもそうであるのが普通だろう。
でも、空晴はその密度が高い。
MOMOという小さなスペースだからこそなおさらそれを強く感じる。
そして彼らはそれを裏切らない。
いつだって「家族」というキーワードを中心に
誰もが感じる不安や揺れ
誰もが経験するすれ違いや衝突
誰もが後になって理解する人の優しさ
そんな機微を丁寧に描き出す。

今回はそんな彼らに「私も出して!」と押しかけた女優が出演している。

$達也汁  ~たつやぢる~

キャラメルボックスでもお馴染みの楠見薫嬢だ。
これが、また、いい。
この女やはりただ者ではない。
きっと空晴のメンバーにとっても刺激的だろうな。
ゲストってそういう仕事が出来ないとな。
そう思わせてくれる存在感だった。

細かく語るとネタバレになるので書かないけど
ちょっとここのところ
「人の優しさに欠けてるな」
なんて思うことがあるようなら是非劇場に出かけてみてください。
その辺のビタミン剤に負けないくらいの効果はあるはずなので。

空晴HP
http://www.karappare.com/



では、また。



追伸

速報の速報です。
昨年やったリーディング、今年もやることになりました。

クリオネコンピレーションリーディングⅡ
『雨男たちのクリスマス』
作・演出 本田誠人(ペテカン)
会場 アトリエフォンティーヌ
日時 2011年12月13日(火)17:00 20:00
   2011年12月14日(水)15:00 20:00
料金 前売り4300円 当日4500円
先行予約 2011年11月6日(日)
前売り開始 2011年11月12日(土)

詳細は追って。