ども、貯金が苦手な岡田達也です。



昨日、徳光さんの話を書いてて思いだした。

『24時間テレビ』
今年で34年目になるそうだ。
1年に1回とはいえずいぶんな長寿番組になった。
第1回目は僕が9歳のときということになる。
今のテレビ社会の中では何てことはないけど
当時、テレビ放映を24時間連続で、というのは
もう子供心を掴んで離さなかった。
(もしかすると大人もそうだったかも)
一体、何を放送するんだろう?
まさか、アニメじゃあるまい。
かといって特撮ヒーローものでもあるまい。
深夜じゃ野球は終わっているし。
じゃあ、ドラマが中心かな?
とにかく想像を膨らませながら
でも、大事なのは
あの
大好きなテレビが
24時間
いつでも見られる
という事実だった。
深夜の時間帯にテレビのスイッチを入れれば何かが映るのだ。
そんな特別感(もちろん造語です)
子供にとっては最高のドキドキを与えてくれた。

結局、当時としては珍しいチャリティー番組で
多くの時間は
武道館にいる欽ちゃんの元へ
みんなが瓶に入った小銭を届ける
という画が映し出されていた。
もちろん僕も感化された。
それを見ながら
「よし、僕も小銭を貯めるぞ!」
と心に誓い来年に備えるように決心した。
すると
急に1円玉や5円玉の価値が自分の中で格段に上がった気がした。
(もうダメな子供の典型である)

それから1年。
コツコツと小銭を貯め
コーヒーの空き瓶か何かにイッパイにした僕は
東京の武道館に行きたいと訴えた。
もちろんその願いはにべもなく却下され
鳥取の家で見ることになるのだけど……。

「このお金はお父さんが責任を持って武道館に届けてやる」
あの時、確かに親父はそう言った。

本当に無事に届いたのだろうか……?

そんなことをフト思いだした。
ああ、思い出さなきゃ良かったかも。



では、また。