ども、昔は家電が好きだった岡田達也です。




いやいや、それは言い過ぎだな。

家電と言うよりオーディオ関係だけは詳しかった。

高校生の頃『サウンド・レコパル』という雑誌を読んでおり

(今でもあるのかな?)

どこそこのプリアンプはこんな音で

どこそこのスピーカーは鳴りが良くて、など

頭でっかちと呼ばれるに十分すぎるほどの知識を仕入れて

クラスメイトに披露していた。

と言っても

オーディオ製品なんて高すぎておいそれと買えるモンじゃない。

小遣いを貯めて貯めて

やっとの思いで何か一つを買えるという具合だ。

それなのに

毎月『レコパル』を買っては新製品に思いを馳せ

クラスメイトから購入の相談を受けたときは

的確なアドバイスを与えていた。


昨日、日本国中が地デジへ完全移行した。

我が家のデジタル化は……

テレビはシャープのアクオスで対応しているのだけど

問題は80GBしかないハードディスクレコーダーで

こいつをまだ買い換えてないのだ。

このままだと

大好きな『お試しかっ!』も『お願いランキング』も録画できない。

ブルーレイが欲しいところだが買い時が分からない。

電化製品好きな左東広之に相談してみた。

「もうしばらく待ってください。

今は底値じゃありませんから。

もうしばらくの辛抱です。

僕もまだ買ってませんから。

それとシャープなら○○なかんじで

パナソニックは○○ってとこで

ソニーは○○ですね。

だから何を求めるか次第ですけど機能的には……」

はーっ。

(感心のため息)

よう知っとる。

ブルーレイレコーダーなんて何台も買うものではないだろうに。

いや、だからこそなのか?

損をしたくないからこそ

きっちり調べ上げてよく研究している。

さすがにキャラメルボックス一小さい男だ。

細部へのこだわりが違う。

(断っておくが褒め言葉だ)


以前なら自分がその役割を担っていたように思う。

何を訊かれても

「それはこうだからね○○を買うと良いよ」

と答えられていたはずだ。

が、今はその片鱗は欠片もない。

電化製品に詳しい若者に乗っかって

その言葉を信じて購入するのみだ。

いつからこんな風になってしまったんだろう?

とにかく言えることは

僕はデジタルではなく

典型的なアナログ人間だ、ということだ。

この先の人生を考えると一抹の不安を覚える。

左東とはずっと友達でいよう。

(向こうは迷惑かもしれないが)




では、また。