ども、東京公演の幕を開けた岡田達也です。




どこでどう間違ったのだろう?


僕は大学を卒業した後

3年ほど東京でフリーターをやりながら大都会を満喫し

その後鳥取に帰り

何かしらの仕事について働いてるはずだった。

二人ほどの子供を授かり

ちょっと大きめの車を購入し

両親が建てた実家をリフォームするだろうと思っていた。

そのはずだった。


東京に来るための口実で始めた芝居。

しかもその選択肢さえ本人からの発信ではない。

就職活動もしないでフラフラしている僕を見かねた大学の先生が

「役者をやってみたら」

と半ば冗談のように言ってくれたのだ。

それなのに。

そんな世界に

気がつけば20年も身を投じている。


昨日、初日の舞台上で

まるで

トライアスロンにでも挑戦しているかのような錯覚に襲われながら

(昨日は実質4ステージなのですよ)

「僕はなんで芝居をしているんだろう?」

と不思議な気持ちになった。

いや、別に芝居がイヤになったわけじゃない。

ただ、そんな感覚に襲われたのだ。


まあ、きっと、いろいろだ。

いろんな理由があるのだ。

先付けの理由も

後付の理由も

そんな諸々を内包して自分は芝居をしているのだろう。


死ぬまで俳優業はやらない。

「舞台上で死んでもいい!」なんて思わない。

好きで選んだ道じゃない。


だけど

今は一生懸命やるんだ。


人生の道筋はずいぶんと想定外の方向になったけど。

でも。

なんだって

懸命にやることはマズイことじゃない。


もしかすると

僕は以前よりも

少しだけ

芝居が好きになってきてるのかもしれない。




では、また。