ども、クロムモリブデンを観劇した岡田達也です。




すごい。

役者の

作・演出に対する信頼度の高さ、なのだろうか?

よくも、まあ、あんな表現ができるものだ。

役者の向かっている着地点が同一方向だから

個性的な登場人物ばかりなのに

ぶれることなく収束(この劇団の場合は大開放と言うべきか)に向かう。

お見事。

にしても

青木さん(作・演出)の頭の中はどうなっているのだろう?

僕のような凡人はただただ感服するしかない。


* * * * *


実は

小多田直樹はマッチョである。

残念ながら着痩せするので

そう見られないのだが

上半身などはかなり立派だ。

それに比べ下半身はやや見劣りするけど

それでも大腿四頭筋、ハムストリングなど

きっちりと立派な筋肉が付いている。


ダンスの振付は順調だった。


その振付の最中。

稽古場の隅で

いきなりジャージの下を脱ぎ始め

パンツ丸出しで

もぞもぞと動いている男がいた。

小多田直樹だ。

もちろん川崎先生が見逃すわけはない。

「ちょっと小多田くん!

なんで脱いでるの?」

爆笑しながら小多田に尋ねる。

みんなも爆笑だ。

当たり前だ。

振付の最中にいきなり下半身をむき出しにしているヤツを見たことがない。

「いえ、あの、ちょっと」

歯切れも悪く答える小多田。

すると

小多田の後ろから

鍛治本大樹がそーっとやってきて

太ももの裏側に湿布を貼ったいた。

(見えないところでやれよ)


どうやら頑張りすぎて筋肉が張ったようだ。

ヤツの立派な筋肉をもってしても筋肉痛になる振り。

決して派手な踊りではないけど

きっちり筋肉を使う振り。


初演の振りを9割捨てて完全リニューアル。

振り付け師

川崎"世界の”悦子は

「親子」という

初演の振りには無かったキーワードを

見事に融合させ

新たなものを創り出した。

オマケに

我々役者側が希望したお願いまで振りの中に取り入れてくださり

本当に素敵なダンスになったと思う。


これから仕上げて

本番までには湿布を貼らないで踊れるようになりたい。




では、また。