ども、久しぶりに発熱した岡田達也です。




本当に久しぶりだ。

風邪ですら1年に1度あるかないかなのに

発熱なんて2年に1度出るかでないかだ。

と、大きなことを書いてみるが

実は

小学校に上がるまではよく高熱を発する子供だった。


「扁桃腺肥大」

コイツである。

熱の原因は9割方コイツだった。

だから5歳の子供が

こんな難しい名前を使いこなしていた。

それほど苦しめられた。

扁桃腺が腫れると割合高い熱が出る。

39℃くらいになると

しんどくて泣いていた記憶がある。

で、幸いなことに(?)

母親が看護婦だったため

彼女が勤務する病院に昼夜を問わず連れて行かれた。

診察してもらうと必ず同じことを言われるのだ。

「大きな扁桃腺だね。

これでよくご飯が喉を通るな。

ワハハハハッ」

先生、冗談とも本気ともつかない

ウィットに富んだ発言をかまし上機嫌である。

こちらは笑っている場合ではない。

早く楽にして欲しいのだ。

何も返事ができず小さくなっているしかなかった。


で。

いつもは診察の後

お尻に注射を打たれ

すると数時間で嘘のように熱がひいてお終い

というのが常だった。

(今でもそうなのか分からないけど

解熱の注射は子供の場合お尻だった)


その日も

注射は大嫌いだったけど

この苦しい熱を下げるためには仕方がない、と

子供心に意を決し

ズボンを下ろし診察台に横になった。

「ああ、あの痛い注射針が突き刺さる」

と思っただけで身を固めてしまう弱い自分。

すると先生がお尻を叩く。

「こんなに力を入れてたらが注射が入らないよ」

和む先生と看護婦さんと母親。

こっちは相変わらず必死なのに……。

お尻の筋肉を弛める。

注射針が入る。


「ぶぅっ」


なんてことだ

放屁してしまったではないか。

恥ずかしさと苦しさと痛みとで

熱が1℃は上がったんじゃないかと思われる。


未だに忘れられない悲しい思い出。




では、また。