ども、客席に座って一昨日までやっていた芝居を観た岡田達也です。
不思議な気持ち……。
あーあ。
全力投球で10日間を駆け抜けたつもりだったけど。
やり残したことは無いつもりだったけど。
それでも、やっぱり
もう片方の芝居を観ると
もう一度やりたくなる。
あと一週間
いや3日で良い。
僕たちにもやらせてくれ!
と言いたくなった。
キャラメルボックスのお客さんの中に
アラブの石油王がいて
「ハイハイ
ワタシガゲキジョウヲオサエマシタノデ
スキナダケヤッテヨロシ。
なーに、オカネノコトハシンパイオマヘン」
とか言ってくれればいいのに。
ま、子供だって言わないような無い物ねだりはやめて素直に応援しよう。
* * * * *
上川隆也と近江谷太朗が帰ってきた。
キャラメルボックスの舞台に帰ってきた。
なんだか嘘のような
目の前で芝居は進行しているのに
僕にとっては現実味が感じられないような
そんな風景だった。
西川さんと上川さんと近江谷さんが絡んでいるのだ。
そんな舞台が
まさかもう一度観られるなんて。
惜しむらくは
そこに自分がいないことだ。
危うく袖に走っていって
三浦剛にドロップキックを食らわせ
素知らぬ顔で出てしまうところだった。
しかし三浦に力で対抗しようとしても敵うわけはないだろう。
素直に諦めた。
いつの日か
正攻法で。
* * * * *
初日乾杯の席で。
上川さんに感想を求められた。
そのついでに
僕は
「平井太郎の役を演じるにあたって自分が思い悩んでいたこと」
を思い切ってぶつけてみた。
僕はもう平井太郎をやらない。
でも、上川さんは12月25日まで演じ続ける。
そんな人に感情解釈を問うのもどうかと思うが
尋ねてみないわけにはいかなかった。
日本で『サンタクロースが歌ってくれた』の平井太郎を演じた人は
何十人か何百人かいるだろう。
でもキャラメルボックスの舞台の上で
という条件を付けるなら
僕と上川さんの二人だけなのだ。
きっと自分がぶつかった疑問に
先輩も当たっているはずだ。
そこで返ってきた答えは……。
理路整然として
わかりやすく
何より安心できるものだった。
やはり3回も上演しただけのことはある。
(上から目線か)
僕は自分がやってきた芝居の解釈が間違ってなかったことに安堵した。
(芝居には正解も不正解もないのだからこの書き方はイヤなんだけど他の表現のしようが無いので)
あーあ。
やっぱりあと1回で良いからやれたらな……。
別れ際に
「『龍馬伝』の最終回のDVD持ってません?」
と訊いたら
「もってねーよ!」
と一喝されてしまった。
中岡慎太郎からもらったDVDで見たら
より一層面白さが増したことだろうに。
残念だ。
では、また。