ども、語彙の少なさにガッカリしている岡田達也です。




キャラメルボックスには「俳優教室」なるものがあり

将来、役者を目指す若者が20人ほど

芝居をやったり、ダンスを踊ったり、アクションを頑張ってみたりしている。


で。

僭越ながら僕も今期の授業から講師に名を連ねた。

担当はアクションである。


「あれ?岡田達也ってジャッキー・チェンみたいに動けたっけ?」

とか

「おや?岡田達也って仮面ライダーみたいに跳んだり跳ねたりできるんだっけ?」

という疑問はこの際横に置いといて欲しい。

とにかくイッチョマエに講師なのである。


講師といえども

“演劇は学ぶものではない”

というのが僕の持論なので教えるつもりは毛頭無い。

“役者のなるための手助け”

ができれば上々だと考えている。

そのためのキーワードなどを

毎回、口が酸っぱくなるほど繰り返し言ってるのだが……。

(もちろんそう言いながら基礎的な部分は教えることになるけど)


昨日も授業があった。

現在、みんなに取り組んでもらっているのは剣殺陣。

木刀を使ったいわゆるチャンバラである。

先週僕が付けた3人一組の手を披露してもらった。


良くなっている。

先週とは比べものにならない。

そうするとこちら側にも欲が出てくる。

「もっと上手くなって欲しい」

その、単純でいて、永遠のテーマが、沸々と沸いてくる。


ここで困った。


一生懸命アドバイスする。

するのだが、圧倒的に語彙が足りない。

いや、語彙ではなく

もしかすると

その生徒さん一人一人と僕の共通言語かもしれない。


「もっとここをこうして!」

とか

「ここをこんな風にできれば大きく変わる!」

など、思うところはあれど伝達しきれていないような気がするのだ。


つまりは。

「見て覚えて!」

なんていうのは非常にナンセンスで

そんなことが出来るなら

誰だってブルース・リーやジャッキーになれるし

野球の世界ならイチロー選手にだってなれる。

だから

僕の動きを極力コピーして欲しいと思いながら

それと同時に

彼等彼女らが最も理解できるであろう言葉を投げかけたいのだけど……。


フムン。


多くの読書で言葉が増えるとも思えないし

多くの無駄話をしたからと言って語彙が増すとも思わないし。


今さらながら

他者に何かを伝達するというのは非常に困難な作業だとつくづく思う。


スポーツ界に限らず日常生活でも

スッとナイスなアドバイスをする人をたまに見るが羨ましい限りだ。


ま、そんな愚痴をこぼしていてもしょうがないので

頭を柔らかくして考えてみよう。




では、また。