ども、やっとこさの秋らしい気温に胸をなで下ろしている岡田達也です。




白か黒か。
問題はそれだけだった。


岡田達也の肌の色の話では無い。

自分では色白の好青年のつもりではいるのだが

会う人会う人に

「あれ?達也さん、また焼けました?」

と訊かれるところを見ると

やや黒っぽい色をしているのかもしれない。

でもそれは、きっと相対的な問題で

多田直人が側にいなければ誰も気付かない事実だろうと踏んでいる。


岡田達也の腹の中の話では無い。

自分では透明感溢れる純真無垢な心の持ち主であると思っているのだが

会う人会う人に

「オマエの心は本当に黒いな。いや、黒を通り越してどす黒いよ」

的なお言葉を頂戴することを考えると

ちょっとだけ悪魔のような顔をしているように見えるのかもしれない。

でもそれは、俳優の鍛錬として

思っていることと口にしていることを同一化させない

という複雑な技術を手に入れようとしているからそう見えるのだろう。



一昨日、大事な知人の結婚披露パーティーが行われた。

(キャラメルボックス関係のネットをチェックしている人ならお分かりだろう)


結婚式ではない

披露宴でもない

肩肘張らない披露パーティーである。

あまり堅くなりすぎず

かといって柔らかすぎずのラインを目指し

僕は洋服の選定に入った。


上っ張りは黒のスーツで決まりだ。

『猫と針』の舞台衣裳を格安で買い取っておいて良かった。

葬式の話にもかかわらず

僕が用意してもらったのは喪服ではなく

近くで見ると光沢のあるストライプが入っているコムサの実に洒落たスーツだった。

冠婚葬祭、なんでも使い回せる便利なヤツだ。


中のシャツを選ぼうとした。

やはり細いストライプが入ったシャツを……

あれ?

汚れている!

がーん!

あかんぞ、こいつは!

クリーニングに出してたはずなのに。

なんてこった!

汚れは目立つ場所にないとは言え、これを着ていく勇気はない。

ああ。

何故、前もって用意しておかなかったのだ。

反省。


しかし。

反省している場合ではない。

シャツを選ばねば。

だが、合わせれるような白いシャツは他にない。

と、目に止まったのが黒いドレスシャツ。

ん?

こいつはどうだ?


でも……。

あれ?

黒ってこういう席でも着ても良いんだっけ?

でもモーニングだって燕尾服だって黒が多いよな?

だから大丈夫だよな?

でも、シャツは大抵白だよな?

ネクタイさえ白にすれば良いのかな?

白のシャツに白のネクタイは有りかな?

白のシャツに黒のネクタイは……

それじゃお葬式だよな。


白か黒か。

問題はそれだけだ。


え、え、え?

どっちだっけ?

でも、もう時間ないし、決断しなければ。



「達也さん、どこのホストですか!」

「達也さん、マフィアにも属しているんでしたっけ?」

「お願いですから新郎よりも目立とうとしないでください」

「何を考えているんですか?」


このような反応があったところを見ると

僕のチョイスは正解とは言い難いのかもしれない……。




では、また。




オマケ


達也汁  ~たつやぢる~


手ぶれしちゃってるけどせっかくなので。

左から

作家で教師の乙武さん

あっちの星の大森さん

名司会で会場を唸らせた福沢さん
漫画家の渡辺多恵子先生

声優の緒方恵美さん


達也汁  ~たつやぢる~

そして久しぶりの2ショット

相変わらず綺麗な忍足さん。