ども、1回目の通し稽古を終えた岡田達也です。
ランスルーという
“とりあえず肩の力を抜いて通してみましょう”
という内容のものを2回やっていたので
もう少し楽にやれるかと思っていたけど
そうはいかなかった。
大勢のギャラリーの前でお見せするというのは
やはり大きな緊張を伴うもので。
うん。
まあ、とにかく言えることは
両チームのメンバー共
よく戦っていたということだ。
その相手は
脚本であったり
演出家であったり
共演者であったり
初演のイメージであったり
何と戦っているのかは人それぞれだけど。
間違いなく
キャラメルボックスらしい作品が二つ
もうじき出来上がることだろう。
劇場で観ていただけることを切に願う。
* * * * *
稽古終了後
新人くんを歓迎する会が催された。
小笠原利弥(おがさわらとしや)くん
昭和62年3月14日生まれ 22歳
身長175㎝
岩手県出身
もちろん心優しい僕は
歓迎ムード全開で彼を可愛がろうと思っていた。
同じテーブルになり
彼についての基本情報をインプットしようといろいろ質問してみた。
途中までは和やかであったのだが。
「で、今までは何て呼ばれてたの?」
「はぁ、えーっと、「王子」です」
「ん?」
「いえ、ですから「王子」って呼ばれ……」
「ん?」
「いえ、あの、そのー……」
「なるほど、君の気持ちはよく分かった」
「あ、いえ!なんでもかまいません!」
「じゃあ、田中くんでいいね」
「……」
イジメである。
入団して2日目の緊張状態から抜け出せていない彼に
ジャイアンの洗礼である。
隣に座っていた畑中智行、阿部丈二が
「ま、ま、達也さん、堪えてください!」
となだめてくれたので事なきを得たが
危なく彼を東北新幹線に乗せて岩手まで送り返すところだった。
というわけで
久しぶりに22歳という若い男子が入ってきた。
デビューはまだまだ先だけど
どうか彼が舞台に立つ日が来たら応援してやってください。
では、また。