ども、吐く息の白さに喜びを感じる岡田達也です。





菅野“がーすー”良一が出演している

レモンライブ(http://www.lemonlive.net/ )を観劇して

終演後の飲み会(菅野抜き)に参加し

お店を出てみたら真っ白だった。


心持ち浮かれる。

なんだか分からないけど

ちょっとだけにやついてしまう。

日本海側で生まれ育った人間の宿命なのか?


駅のホームに着く。

アナウンスが曲がれてくる。

「現在、6~9分遅れで運行しております。

お客様には大変ご迷惑をおかけします」

「おいおい!

この程度の積雪でその様か?」

と、やはりにやつきながら

意味もなく小田急線に毒づく。



ご存じない方も多いようだが

鳥取は雪が降る土地柄だ。

いや、温暖化のせいでここのところは少ないようだけど

僕が住んでいた20年以上昔は豪雪もたびたびあった。

雪かきしなければ学校に行けなかった。

ある年は積雪の量に耐えきれず

我が家のガレージの足が折れたこともあった。

そんな子供時代を過ごしていたのだが……。


「おかたつは2月生まれだろ!

だったら冬には強いんだよな!」

小学5年生のとき

クラスの誰かがそう言った。


「いいよなー!

2月生まれは寒さに強いもんな!」

周りにいた誰かも乗っかった。


「だよなー!

俺は8月生まれだから夏には強いもん」

8月生まれの誰かが応えた。


「……お、おう。

そうだぜ、俺は寒さには強いんだ!」

僕は胸を張って見せた。


張って見せた。

頑張ってみた。

でも、ちょっとだけ違和感はあった。


「えっ?

そうなの?

俺って寒さに強いの?

初めて聞いたよ。

つーか、初めて知ったよ。

でもみんながそう言ってるからな……。

2月生まれは冬に強いものなんだ。

いや、強くなきゃイケナイんだ」



今なら堂々と言える。

「俺は雪は好きだが

寒いのは大っきらいだ!」


まったく、小学生というのはどうしてああいう展開になるんだろう?

で、どうして自己暗示に掛かってしまうんだろう?

大人になるまで自分は寒さに強いものだと勘違いして育ったよ。

でも、それはそれで良かったのかな。





では、また。