ども、着飾った岡田達也です。






昨日は忙しい一日だった。

昼間はハーフタイムシアターの制作発表を汐留で

夜は三浦“甘いマスクと甘い滑舌”剛と忍足亜希子さんの結婚式を池袋で。

そんな賑やかな一日だったので

大勢の人に会い

たくさんの会話をしてきた。

両方とも良い時間を過ごすことができた。


* * * * *


宴がお開きになり出口に向かう。

新郎新婦、そして両家のご両親がお見送りのため並んでいる。

まずは忍足さんと三浦に「おめでとう!」を伝え二人の新居に行くことを約束。


続いて忍足さんのご両親。

「本日はおめでとうござ……」

この辺りで僕の言葉は遮られる。

「たっちゃん、たっちゃん!春も観に行くね!」

忍足さんのお母様である。

『嵐になるまで待って』に娘が出演して以来

キャラメルボックスのすべての作品を観に来てくださっている。

オマケに岡田達也のことが気に入ってるらしく……。

「はい、お待ちしていますね。

それよりも、本日はおめでとうご……」

「たっちゃん、たっちゃん!面会に行っていいかしら?」

思わず笑ってしまった。

隣ではお父様が苦笑いしながら

「岡田くん、ゴメンね」

と言わんばかりの顔で小さく手を挙げている。

僕も小さく手を挙げてそれに応える。

そこでお父様が

「亜希子をよろしくね」


続いて三浦家のご両親。

巨漢のお父様(120kgほどあるらしい!)に挨拶する。

「以前、京セラドームで剛くんと一緒に国歌斉唱をした岡田達也です」

汗だくのお父さんは答える。

「ああ!覚えてるよ!あのとき俺も行ったんだから!」

それも知っている。

始球式の大役を仰せつかった三浦が肩慣らしをしてるときの相手は僕だったのだ。

一緒にキャッチボールをしていると客席から

「おい、おい、あれなワシの息子!」

という野太いだみ声が聞こえてきた。

その声が聞こえた瞬間、三浦の顔は青ざめ

フェンス際まで走っていきその声の主に下から叫んだ。

「おやじ!おやじ!静かにしてくれ!」

ええーっ!

あれ、お父さんなの?

「おやじが見ず知らずの人に「あれ、ワシの息子!」って自慢話をしてたみたいです」

体だけではなく行動も豪快な方である。

「本日はおめでとうござ……」

この辺りで僕の言葉は遮られる。

「3月26日!3月26日!」

「ハッ?」

お父さんは何を言っているのだろう?

3月26日に芝居を観に来てくださるのだろうか?

返答に困った僕に

お母様が申し訳なさそうに助け船を出してくださった。

「あのー、たぶん大輔の登板日です。

もう!お父さん!

岡田さんがおめでとうって言ってくださってるのに

なんで野球の話なのよ!」

そうか!

なるほど!

ハマの番長の登板日か!

って26日って言えば開幕戦じゃないか?

もう開幕は決まりなのか?

そんなことを思い巡らせていると

「今年もベイスターズをよろしく!」

と畳みかけられた。

お父さんは豪快だ。

その横でお母様が

「剛をよろしく願いします」



もちろん結婚式の主役は新郎新婦本人たちだけど

送り出す親御さんも負けないぐらいの主役なのだ。

と、結婚式に出席するたびに強く思う。

6人の笑顔があんなに素敵だったんだから

昨日の結婚式は間違いないものだったんだろう。



剛くん、亜希子さん、おめでとう!



……にしても番長のリーゼントは素晴らしかった。

兄弟なのに、あんなに毛量が違うのはなぜ?






では、また。