ども、ちょっと大袈裟なタイトルを付けてしまった岡田達也です。






一昨日、『奇跡の人』をシアターコクーンに観に行った。


出演者の武藤ちゃんにチケットを頼んでいたのだが

お願いしたのが遅くなってしまい

S席はほぼ完売状態だった。

仕方がない。

A席で困りはしないさ

ちょびっと舞台から遠いだけだし

ということでA席をお願いした。


当日。

チケットをもぎりながらお姉さんが言った。


「階段を上がって最上階、2階席までお進みください」


ありゃりゃ。

そうなの?

そんなに上なの?

あまり深くは考えてなかったけど

なんとなく「1階席後方なのかなー」なんて都合よく考えていた。

2階に上がって席を探してみると

後ろから2列目。

おお、かなり遠い。

やっぱりもうちょっと早く頼んでおくんだったなー

と、後悔し始めた頃

「すみません」

と声をかけつつ僕の目の前を男性が通った。

その男性は僕の左隣に座った。


男性の顔は確認しなかったけど

割と背が高いことは分かった。

オシャレなジーンズを履いていることも分かった。


僕は手にしているチラシの束を1枚ずつめくっていた。

その何枚目かに

『東京ボードビルショー』のチラシがあった。

「ふーん、とぅってぃ(『嵐になるまで待って』に出演してくれた土屋裕一くん)も出るんだ。

なるほど、なるほど

元カクスコの井之上さんも出るんだ……」


……。

……。


ん?


あれ?


びょーーーーーーーん!!!!!!!


閃いた!


いや

閃いたのではない!


なんだろう?


虫の知らせ?

イコール菅野の知らせ?


いや

絶対に違う!


なんか

とにかく

体に信号が走った。


僕の左隣は井之上さんだ!


ソーッと左を見た。

間違いない!

井之上さんだ!


もうびっくらこいたことこの上ない!

あの井之上さんだ!

大好きなカクスコの井之上さんだ!


日本で好きな劇団を三つあげろ言われたら

・カクスコ(解散してしまい今はない)

・遊気舎(後藤ひろひと大王が座長をしていた頃の)

・キャラメルボックス

の名前を挙げる岡田達也だ。


中でもカクスコの芝居を観るために

シアタートップスの階段に当日券を求めて

6時間並んだ経験がある岡田達也だ。


もうウハウハのドキドキ状態だ。


何度も

何度も

本当に何度も

「あのー、キャラメルボックスというところで芝居をやってる岡田達也と言います。

カクスコの大ファンでした!」

と言いたくて

頭の中でシミュレーションして

喉元まで出かかった。


けど……。


言えなかった。


どうしても言えなかった。


このジャイアン岡田達也が

あろうことか緊張して

声を掛けられなかったのだ。


ああ。

惜しいことをした。


精一杯の強がりで

「2階席で良かった」

と思っておいた。


度胸無いな、自分……。






では、また。






追伸



本日、『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』の初日。

無事に初日を。

面白い初日を。

素敵な初日を。

みんな、頑張れ!