ども、いきなり寒くなってきたような気がする岡田達也です。






昨日、本屋さんに行った。


そのお店は閉店間際だった。

閉店間際にしてはかなり混雑していた。


若いサラリーマン、OL、大学生っぽい男の子……。

多くの人が本を選ぶというより、立ち読みに力を入れてる感じだった。


僕は2冊、探していた。

1冊は雑誌。

『Number PLUS』 三沢光晴の特集。


そしてもう1冊は文庫。

神林長平さんの『敵は海賊・短編版』。

ご存じの方も多いと思うが、この小説にはダイゴやヤマアラシといったキャラメルボックスのSF作品には欠かせないキャラクターの元になった宇宙刑事が登場する。

その小説の最新版にして初の短編集が出たのだ。

とても楽しみに探しに来た。


閉店間際のお店の中を一人の女性店員がモップ掛けしていた。

そのモップはかなりの幅広で、一度通ればかなりの床面積を磨くことができる代物だった。


僕は最初に雑誌を探そうと思っていた。

雑誌コーナーはすぐに見つかった。


が。

混んでいる。

実に混んでいる。

男性雑誌のコーナーにはスポーツ、音楽、車、ファッション、PC関連など様々なものが置いてある。

そりゃ、まあ、人も集まるようなラインナップだ。

その狭い一角に4人の男がひしめいていた。


僕は今すぐ突撃するべきか、もうしばらく待ってから行くか、ちょっとだけ悩んでいた。


すると、その男性立ち読みワラワラコーナー(スミマセン、今ネーミングしました)に、モップを持った女性が進入してきた。

そしてその幅広のモップを掛けながら男性たちの足下を掃除し始めた。

下手をすると靴に当たらんばかりの勢いでモップがけ。

つまりは「ハイハイ!もうすぐ閉店時間だよ!立ち読みなんかしている時間はないよ!買うならサッサと買いなさい!」といった無言の圧力を足下からかけているのだ。

「おおーっ!やるな、この店員さん」

僕は彼女の意志の強さを感じていた。


しかし、ワラワラくんたち(すみません、今ネーミングしました)も負けてはいなかった。

モップが来ると、そちらの足をヒョイと持ち上げ颯爽とかわす。

反対の足に来ればそちらを持ち上げて避ける。

基本的に立ち位置が変わらないのだ。

つまりは「ハイハイ。閉店時間なのは分かってますよ。掃除したいんでしょ。ならどうぞ。僕はこのページを読み終えたら帰りますから。それまでは動けませんね」といった無言の返事をしているのだ。

「おおーっ!邪魔くさいなこいつら」

僕は彼等の意志の強さを感じていた。


結局、その店員さんが負ける形(一人も駆除することなく、という意味)になって違うコーナーを掃除に行ったのだが、僕は自分がその戦いに作歌するのがイヤでそのバトルが終わるまで立ち尽くして見ていた。


笑うところではないのは重々承知だったけどチョビッと笑ってしまった。

僕も気を付けよう。






では、また。






追伸


本日、観劇予定。

そして終演後に面会予定。

こいつは戦争になりますよ。

新橋の空に散るのは人類が生んだ最高傑作か、はたまたメ○か……。