ども、羽を伸ばしている岡田達也です。
この日記に何度も登場している小学校の同級生、中江くん(通称・兆民)から連絡があった。
「西荻の会、いつやる?」
東京在住の方ならおわかりになるだろう。
「西荻」というのは「西荻窪」という地名の省略形。
中央線の吉祥寺の隣、住所で言えば杉並区。
中江くんは1年ほど前から西荻に立派な家を構えて住んでいる。
「西荻っちゅうのは面白い街だぞ!」
ことあるごとにそう言ってた中江くん。
ならばいつか二人で飲みに行こう!という約束をしていた。
で、昨日。
駅の改札で待ち合わせ。
出会った僕は彼に訊いた。
「今日はどんな店に連れて行ってくれるんだ?」
彼は言った。
「西荻の文化ははしごなんよ。
だからいろんな店でちょっとずつ飲んでつまんでウロウロする予定」
おいおい。
それはただ単にイッパイ飲みたいことの言い訳じゃねーか!
とツッコミそうになったが我慢して彼について行った。
1軒目、立ち食いのお寿司屋さん。
とても狭いカウンターに人がひしめき合っている。
で、驚いたことにそのお客さんがほとんど常連さんらしくみんな顔見知り。
「こいつ、俺の同級生」
と紹介されながら暖簾をくぐると、一人の女性が驚いたように声を掛けてきた。
「え!ってことは中P(この界隈ではそう呼ばれているらしい。ちなみに中江プロデューサーの略)と同い年?」
「ええ、まあ」
「見えないわね-。だって42歳って事でしょ?実はね私の長男も42歳なんだけど老けてるわよ-!」
爆笑である。
にしても、このお母さんも若い。
とてもじゃないが自分のお袋と同じくらいには見えない。
こうして打ち解けるまで僅かに10秒。
このペースでお店の人や常連さんと会話ができるようになる。
恐るべし、西荻。
刺身の盛り合わせと白子を焼いたものを食べながら
ビールと日本酒をグビグビ。
2軒目、その目の前にある串揚げやさん。
京都で修行してきたという店主が作る見事な串揚げを
ハイボールとハーフ&ハーフを交互に飲みながらハフハフいただく。
にしても串揚げはハムとかウィンナーとか安い食材が一番美味い。
3軒目、韓国料理店に移動。
黒豆マッコリを飲みながらサムギョプサルを食らう。
ここまで来て、まだ豚バラを食おうというのだ。
恐るべし食欲だが楽勝で食べられてしまう自分が怖い。
4軒目、不思議な不思議な中華料理屋さんで
焼きそばとサツマイモのフライを食べる。
もちろんお相手は瓶ビール。
5軒目、最初に行った寿司屋に戻る。
このお寿司屋さん、表は立ち食いで裏は座って食べられるという不思議な作り。
表はすでに閉まっていたので裏でチューハイを飲みながらお店の常連さんと語り合う。
……。
……。
何しとんねん、自分!
5軒ハシゴって!
最初の店に戻るって!
確かに西荻を堪能はしたけど……。
中江くん曰く「これがスタンダードな西荻の飲み方だ!」って。
本当かよ?
西荻の住民はいつもこんなワールドワイドな味覚の味わい方をしているのか?
でも楽しかったからいいや。
そんな羽を伸ばしまくった昨日の夜。
ただ、フト思ったんだけど……。
なんではしご酒って言うんだろう?
はしごって上下するものでしょ?
はしご酒って場所を変えるという意味なんだろうけど
「上り下りするはしご」が「場所を変える」ってことと繋がらない気がして。
うーん……。
え?
そんなこと考える前にその飲み方止めろって?
仰るとおりです。
ちょびっと反省。
では、また。