ども、今日からクリスマス公演の稽古が始まるのを横目に眺めている岡田達也です。






時代は大正。


筒井俊作演じる香取デブぞうはフランスでコックの修行を終え船で日本に向かっていた。

が、その船の中で流行病にかかってしまい命を落としてしまう。

ところが……。

本人は死んだことに気付いていない。


そこに現れたのが菅野良一演じる耳の大きな天使。

その耳の大きさは半端ではなく、マギー審司が「こんなんなっちゃいました!」とネタで使っているおもちゃの耳の軽く3倍はあろうかという大きさ。

彼の仕事はデブぞうを天国へ連れて行くこと。


天国には悪魔の形相で天使たちを仕切っている岡内美喜子演じる美祢殿が居座っている。

この美祢殿にデブぞうを差し出すことができれば天使の大きな耳が小さくしてもらえるという。

この耳の大きさこそが天使の階級を示すものなのだ。

誰もが一刻も早く人並みの大きさになりたくて懸命に働いている。


「あなたは死んでるんです!さあ、目を閉じて!」


天使は懸命に説得するがデブぞうは納得しない。


「そんなバカな!俺が死んでいるはずはない!こうやって動いてるし、話もできる!おまけにハムも食える!」


と、ボンレスハムの塊を囓るデブぞう。

それに、彼は船の中で知り合った三浦剛演じるモアイ太朗(作家志望)や前田綾演じる翠子(むやみに金持ち)と話もできる。


しかし、日本に着いた彼は従兄弟である西川浩幸演じる柿本浩介とその嫁・坂口理恵演じるアリマさんに「お前はもう死んでいる!」と死亡宣告をされてしまう。


「医者でもないただのアナウンサーであるあんたたちに何がわかるんだ!俺にはまだやらなければならないことが残っている!それをやるまでは死ぬわけにはいかない!」


彼がやり残したこととは……。

以前飼っていた渡邊安理演じるインコのニーナを捜し出すことだった。

ニーナは気付いてしまったのだ。

デブぞうが私を大きくして焼き鳥にして食ってしまうために飼っているということを。

それが分かった瞬間に彼女は飛び立ってしまったのだった。


ニーナを捜し出したいデブぞう。

ところがモアイ太朗が「俺は作家になりたいんだ!お前の知り合いである芥川先生に紹介しろ!さもなければお前の頭に野球の硬球をぶつけてやるぞ!」という無茶苦茶な注文をつけてくる。

仕方なく細見大輔演じる芥川龍之介を訪ねるデブぞう。

お決まりの「あいうえお作文」を聴かされた挙げ句、「モアイ太朗くんには才能はない!」と扱き下ろされる始末。


おまけに天使とその弟子である小林千恵演じるチップスターは執拗にデブぞうを天国へ連れて行こうとする。


もはや八方塞がり。

泣きっ面で東京の街をさまようデブぞう。


そこへ鳥取に住んでいるはずの大森美紀子演じる母親がやってきて……。




* * * * *



まさかこんな話では無いと思う。

なので楽しみにしてて欲しい。

あと、チケットを買って欲しい。

岡田達也は出てないし、オマケに菅野良一が出ているという

こんな歯痒い芝居ではあるが、それでも観て欲しい。



にしても。

キャラメルボックスの芝居をご存じない方には何も分からない日記になってしまった。

申し訳ない。



それと。

さとぅと丈二と多田を書ききれなかったのが悔やまれる。

ゴメンね。

きっと本当の脚本では良い役がもらえているさ!

やっぱり僕は作家にはなれないようだ。







では、また。