ども、意志薄弱な岡田達也です。






普段から甘いものを食べる方ではない。


決して嫌いなわけではないけど

ケーキを見たって

お饅頭が置いてあったって

飛び上がるようなことはない。

(ちなみに新人の原田樹里は差し入れのケーキを見ると飛び上がる。

確実に床面から3cmは浮遊している。

ちなみに新人の森めぐみは差し入れのケーキを見ると

ボキャブラリーの少ないギャルのように

「やばい、やばい、やばい!」と連呼する。)


が。

シフォンケーキだけは別だ。

あいつは僕をもウキウキさせてくれる。


何でだろう?

あのフワッとした軽い食感に踊らされているのか?

はたまた

あの優しい甘さに騙されているのか?


昨日、一昨日とシフォンケーキの差し入れがった。

一つはハチミツ味

もう一つはチョコレート味


原田樹里が空中に3cmほど浮きながらそのケーキをカットしてくれている。


僕はそれを横目で眺める。


……食べたい。

が、僕の糖質は夜のビールで一日の許容量を大きく上回っているはずだ。

これ以上甘いものに手を出して糖分を摂取するわけにはいかない。

船長(今回の役ね)がメタボな体型でも許してもらえるなら

シフォンをカットすることなく抱えて食べるのだけど……。


え?

ビールをやめてシフォンを食えばいいって?

ビールをやめるくらいなら死んだ方がマシだ。


よほど物欲しそうな目で見ていたのだろう。

切り終えた原田樹里がそーっと僕に一切れ差し出してきた。


ああ、樹里よ!

そんなところで気を遣ってはイケナイのだよ!

俺は意志が弱いんだから!

ああ。

それにしても人間というのはどうしてこうも欲深いのだろう?

いや。

そもそも欲なんて無ければいいのに。

そうすればこんなに苦しむことはないのに。


時間にして0,5秒ほど逡巡しただろうか?

僕は樹里の差し出したケーキの切れ端に飛びついた。


!!!


「やばい、やばい、やばい!」


僕の口から出てくる言葉はそれだけだった。

41歳の男なのに……。

めぐよ、

いつも「お前は頭の悪いギャルか!」と突っ込んで申し訳なかった。


ああ。

なんてダメな自分。


全てはシフォンケーキのせいなのだ……。






では、また。







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