ども、いよいよ場当たりに向かう岡田達也です。






中学に入学した頃

僕の夢は

「高校に入ったら駅伝選手になる」

というものだった。


その夢は

とある日の朝

起き抜けに

寝ぼけて

階段を踏み外すという

とんでもない馬鹿げた失態によって

座骨神経圧迫症という大ケガを引き起こしてしまい

脆くも破れてしまった。



けれど。

僕は本気で憧れていた。



今、流行の箱根ではなく

(と書くと失礼かな?)

冬の都大路を走り抜ける

高校生たちの格好良さに。


そのタスキを渡す姿に。



何故、そんなに憧れていたのか。


それはまたの機会に書こう。




僕は駅伝選手にはなれなかった。


だけど。




昨日、大阪で『風を継ぐ者』が幕を閉じた。


種類も

ジャンルも

何もかもが駅伝とは違うけど



僕らはタスキを受け取って走り出す。



こんな風に書くと

「大袈裟だなー」と笑われるだろうか?




僕らは

やりたいときだけ

芝居をやれる状況ではない。


芝居をやり続けなければ

集団の存続理由さえ危ういのだ。


だから

走り続ける。


タスキを渡し続ける。


ゴールは無い。


無事にタスキを渡せた瞬間だけ

その一瞬だけ

タスキを渡せた自分と一緒に芝居を作った仲間と

一息つくことができる。




目に見えないタスキだけど。


しかも

一人で請け負うものではないけど。


それでも

タスキに憧れた僕は

次の区間に向かって走る。




……アカン。


この文章じゃ格好つけすぎだ。




でも、ちょっぴり本音。






では、また。






追伸



お願い。

劇場に来て。

それ以上は何も望まないので。


岡田達也を愛して!とは言わないので。

その代わり平日に会いに来て。


お待ちしています。





『さよならノーチラス号』 音声ブログ

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