ども、2度目の通し稽古を終えた岡田達也です。






多田直人が大人の階段を上っている。


汗も

鼻水も

涙も

絞り出して

奮い立っている。


筋力の全く無さそうな

色白のもち肌を揺らしながら

懸命にセリフを吐き続けている。


大好きなしもネタを封印してまで(あんまりしてないか?)

台本に首っ引きになている。



例えば

『また逢おうと龍馬は言った』(再演)で

南塚康弘が岡本を演じたとき


例えば

『トリツカレ男』で

畑中智行がジュゼッペを演じたとき


彼等は確実に

何かを削り

それと引き替えに

何かを手に入れ

舞台に立つことができるようになっていた。


僕はそれを間近で見て

ただただケツを叩き続けた。



今回の多田直人と僕は

それほど多くの絡みがない。

だからケツを叩くこともできない。

遠くで応援してやるしかない。



通し稽古の始まるときと

通し稽古が終わったときで別人になっている多田直人。

その顔色は白を通り越し蒼白くなり

確実に顔が痩けている。




『風を継ぐ者』での左東広之がそうであるように

『さよならノーチラス号』では多田直人が

大人になる。



昨日の通し稽古を見ていて(やっていてか)

そう思った。



どうか劇場で一人でも多くのお客さんに見届けて欲しい。






では、また。






『さよならノーチラス号』 音声ブログ

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