ども、本日2回目の通し稽古をやる岡田達也です。






昨日、甲子園の中継を見ていたらPL学園が負けた。


常勝PL学園が負けた。

逆転のPL学園が負けた。


あの、KKコンビを輩出した、PL学園が負けた。


何度も書くが

そのKKコンビは

僕と同い年である。



僕が大阪芸大に入学して知り合った黒田くん。

彼は兵庫県の強豪校・報徳学園の野球部出身だった。


報徳学園と言えば

何度も甲子園に出場し

金村選手(現在はバラエティでも大活躍のあの人ね)など

プロの世界に何人も送り込んでいる名門校だ。


そこでレギュラーだったという黒田くん。

おそらくはかなりの腕前だったのだろう。



ここから先は彼から聞いた話だ。



彼が2年生のある日

報徳学園とPL学園の練習試合が組まれた。

場所は報徳のグラウンドで。


当時の報徳vsPLなんて

もはや甲子園の決勝戦となっても成立するほどの好カードである。


黒田くんはいつもの練習試合とは桁外れの観客の数に

今まで経験したことのないドキドキを感じたまま試合に臨んだそうだ。


彼のポジションはファーストだった。


あの清原がヒットを打った。


ファーストの塁上に清原と黒田くんが並んだ。


黒田くんはドキドキしていた。


すると、あの清原が話しかけてきた。


「あのー……。

いつも、こんなにお客さんが少ないんですか?」


エエッ!

少ない?

こんなに、こんなに

今まで見たこと無い数のお客さんに囲まれているのに!


これが少ないのか?


彼らはいつもどれほどの人に囲まれて試合をしているというのだ?


その瞬間

「絶対に彼らには勝てないだろうと悟った」

と黒田くんは言っていた。


なるほど。

そういうものなのかもしれない。


高校生にして

すでに尋常ではないプレッシャーと戦わなければならなかった彼等。

その中で結果を出し続けなければならなかった彼等。

だから強かったのだ。




彼等のことを思えば

自分の感じるプレッシャーなんて鼻くそみたいなものだ。


通し稽古なんて何でもない。

多くのギャラリーがいることなんてなんでもない。


きっと、みんな、味方なのだ。



と、書いている自分は

かなりのプレッシャーを感じているってことだろうな……。



大丈夫だ、多田直人!

行けてるぞ、前田綾!


全員にエールを書こうと思ったけど

面倒くさいので以下省略。


衣装を身に纏って

気分を上げて

見えない何かと戦って

面白い芝居を作ろうぜぃ!





では、また。





『さよならノーチラス号』 音声ブログ

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